令和8年予算特別委員会|3月5日
せたがやPay
地域通貨
デジタルプラットフォーム
DX
デジタル行政
公金管理
システムの安全性
東京アプリとの関係
せたがやPayとDX推進方針
デジタル施策が個別最適に陥っている課題を指摘し、区民接点と庁内業務を一体的に改善するDXの推進を求めました。
公金管理・システムの安全性
公金管理・システムの安全性について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。
東京アプリとの関係
東京アプリとの関係について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。
質問全文
令和 8年 3月 予算特別委員会-03月05日-02号
◆おぎのけんじ 委員 世田谷刷新の会の質疑を始めてまいります。
私は、予算・決算委員会で質疑するのは実に三年ぶりでございまして、三年前の令和五年三月の予算委員会のときに総括で区長とやり取りをさせていただいて、待たない窓口について、そのとき区長は、二年かけて待たない窓口を実現しますとおっしゃっていましたけれども、あれから一年たって、二年たって、三年たって、待たないどころか待ち時間が増えているという状況が大変残念に思います。これはまたどこかでやりたいと思いますが、今日は、せたがやPayとDX推進方針、及びロードマップとの政策的断絶について伺いたいと思います。
今、アメリカのハイパースケーラーと言われる大規模クラウド事業者が競うように生成AIのデータセンターをあちこちにつくっていて、そこには世界中の最新鋭の機械でつくられたNVIDIA製の超微細半導体が何万個も搭載されて日々演算処理をしているわけですけれども、我々にとっては、そのデータセンターだけあってもしようがなくて、やっぱりチャットGPT、ジェミニ、今話題のクロードとか、そういう生成AIのインターフェース、アプリケーションがあって初めて、我々は高度技術のもたらす価値や恩恵を享受できるわけなんですね。
世田谷区も同じで、いつもDX部は、まず基盤整備だ、基盤整備だとおっしゃっていますけれども、その片方の区民的接点、インターフェースはどうするんだということは二の次だなというのが私の認識でございます。
それで、基盤整備だけをして終わりだったら、それはもう役所の方々の日々の作業が多少楽になるだけで、我々区民にとっては全く意味がない、関係がないということだと思うんです。だから、相変わらず書かされる、行かされる、待たされる状態を強いられることになるんだろうというふうに思います。
一方で、先日、せたがやPayの区民認証を行うという報告がありました。そもそも五〇〇ポイントあげますというのがしょぼいなということと、あと、個人情報をぶん回すのが怖いから区民か否かしか判別しませんというような形でしたけれども、実に世田谷区らしいというか、ディフェンシブ、かつ消極的な制度設計だなというのが率直な印象です。
ただ、その資料には、区民の行動変容を促すインセンティブ基盤としてとか、デジタルプラットフォームの特徴を生かしという、今後の発展を見据えたような記述もあるんですね。これを読めば、今後、せたPayというアプリを区民接点の中心に据えていくんだろうと。要は、ここから各種申請ができたり、給付を受けられたりというプラットフォームになり得るんだろうという期待感を私も少なからず抱いたわけで、先日の本会議でも各会派から拡張性について問う指摘が出るのは至極当然なことだろうと思います。
にもかかわらず、区の答弁は、法的なリスクがこれだけありますとか、会計処理の問題があるとか、できない理由ばかりを並べ立てて、結局、区の事業承継には課題が多いと。
私が一番聞き捨てならなかったのが、これはたしか公明党さんへの答弁だったと思うんですけれども、次のステップに向けた検討を進める段階には至っていないと。つまり、今後の拡張性については検討していないということ、する気もないんだろうと私は受け取りましたけれども、資料に書いてあることと言っていることが全く整合していないんですね。
話は変わって、DX推進方針とロードマップのほうなんですけれども、ここには、区民、区、関係機関が円滑に情報共有や意見交換を行い、地域課題に共に取り組むためのデジタル基盤を令和十年度までに構築、施行する計画ですという記載があります。
去年の十一月の特別委員会で、課長はこう説明しています。区役所へのタッチポイントの拡充です。今年二月に都がリリースした東京アプリの機能を最大限に活用し、世田谷区のサービスの入り口としてできるようにしていくことで、行かない区役所の実現を推進してまいります。東京アプリとの連携により、行かない窓口を実現するんだと。唐突、かつしれっと述べられているんですね。ちなみに、この資料には、せたがやPayという文字は一か所も出てきません。これが象徴するように、経産部とDX部が組織的に完全に縦割れていることが手に取るように分かるんですね。本当にここは縦割られると、きっついなと私は思うんです。
ここからは私の仮説ですけれども、DX部にとっては、せたがやPayというのが所管も違うし、いろいろ課題もあるし、アンタッチャブルだと思っていたところに東京アプリが出てきたと。渡りに船だということで、ここに相乗りすれば時間も稼げるし、議会から何か言われても東京都の責任にできるしというような思考プロセスが生まれたんじゃなかろうかと思うんです。
もし、これが当たらずとも遠からずだとしたら、これは完全に区民置き去りの、役所の都合でしか物事を考えていないDX方針になっていて、結果、進まないということが容易に想像できるわけです。
私は、一応、東京アプリの担当の方と少しやり取りさせていただきまして、はっきりおっしゃられていましたけれども、まだまだ自治体間連携などというレベルではありませんと。アプリから各自治体へのリンクを貼るだとか、世田谷についてはポイント連携の話が俎上に上がっているくらいで、さっき部長の答弁でもAPIの開発自体がまだまだということでしたけれども、要は、そういうことなんですよ。全体のスケジュールもまだ未定と言っていました。
だから、DX部がロードマップで勝手に東京アプリのことを書いていますよね。令和八年度から十年度まで、こうやっていきますと。東京都はそんなこと知りませんから、まさに絵に描いた餅だし、砂上の楼閣だし、東京都にしても、私はいい迷惑だなと思います。
せたがやPayというせっかく強力なアセットがあるにもかかわらず、DXサイドはそこを直視せずに、東京アプリに逃げると。それによって、基盤整備とアプリとのタイムラグも生まれて、しかも、他力本願でいつできるかも見通せない。結果、区民がさらに割を食って、待たない窓口がさらに遠のくと。でも、そんなの関係ありませんと言っているように聞こえるんですね。区長、本当にこれでいいんですかね。
いろいろ話しましたけれども、私は、やっぱりせたPayを今後の区民接点を担うメインのアプリに据えていくべきだと思いますし、そうしたお考えはないのか、本当に東京アプリに頼るのか、別の基盤アプリをつくるのか、区長のお考えを伺います。
◎保坂 区長 もともと、せたがやPayは、いわゆる商品券のデジタル化からスタートして、商店街振興連合会が運営をしていると。これが、三〇%ポイントに始まる度々の還元のキャンペーンが功を奏して大変な規模に、今、多分、このデジタル地域通貨でも最も多く使われているような規模になってきました。委員おっしゃるように、それだけの基盤があるんだから生かすべきだということは最もな指摘だと思います。
ただ、一方で、その出来上がり方の、急に成長した、あるいは急に膨らんだということもあって、その、いわば耐久力なり、安全性なり、あるいは公金の手続に関してもまだまだ課題があることも事実です。東京アプリについても、松村副区長を通して担当の宮坂副知事と連絡を取って、その状況については聞いているところであります。委員の問題意識は理解しますけれども、実務でどこまでそこを引きつけられるのかということを区民第一に考えてまいります。
◆おぎのけんじ 委員 大変残念です。続きは明日やります。