議会質問

QUESTIONS

平成29年第4回定例会|一般質問

2017.11.28

  • 学校施設の災害

  • 老朽化対策

  • 新BOP

  • 学童保育

  • 放課後対策

  • 本庁舎

  • 区民会館整備

学校施設の災害・老朽化対策

学校施設の災害・老朽化対策について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

新BOP事業

利用児童の増加に対してスペースや人員が不足する課題を指摘し、安全で質の高い放課後環境の確保を求めました。

本庁舎・区民会館整備

整備費、機能、工期、区民サービスへの影響を検証し、将来負担を抑えながら実効性のある庁舎整備を進めるよう求めました。

質問全文

平成29年 12月 定例会-11月28日-02号

◆三十一番(おぎのけんじ 議員) 台風一過の十月二十三日、玉川小学校は休校を余儀なくされました。渡り廊下上部のプール状になっているところに水がたまり、排水管で処理仕切れず、水が窓のすき間を通って校舎内を浸水し、三階、二階、一階の廊下と教室の一部が水浸しとなってしまったのが原因です。

また同日、多摩川氾濫警報による避難場所として開設された同小学校の体育館では雨漏りが発生、さらに体育館のひさしのモルタルが強風により落剥し、中には厚さ一センチほどもある破片が正門付近に散らばり、翌日以降、正門が封鎖されるという事態になりました。

ここ一、二年、ゲリラ豪雨や台風が頻発しており、今後もその傾向は変わりそうもありません。区内公共施設はそうした自然災害に耐え得るものでなければならないわけですが、今回は学校に絞って最近の自然災害による校内施設の被害状況、また被害への対応状況について、まずお聞きします。加えて、避難所としての体育館の安全性、衛生面など、今後どう担保していくのかあわせて伺います。

また、先ほどの玉川小のように実際に被害が発生し、老朽化に伴う課題が顕在化した学校については、応急処置的な対応は当然として、中長期的観点からも、世田谷区建物整備・保全計画の工程表において示されている小中学校の改築予定時期について即時前倒しの判断をするべきと考えますが、区の見解をお聞きします。

次に、新BOP事業についてお聞きします。

平成二十七年四月に施行された条例の中で、学童クラブ利用者の一人当たり面積として、一・六五平米以上確保することと定められていますが、ことし八月時点の数字でこの基準を満たしていない学校が全部で十二校、全体の約二〇%に上りました。最も少ないところで一・三平米、BOP利用の子どもも加われば、実質はさらに狭い空間で室内における放課後を過ごしていることになるわけで、雨の日の新BOP室での子どもたちのひしめき合いは、さながら田園都市線の通勤ラッシュのようであります。

また、おやつの時間に全員が部屋に入り切れず、三交代制で回しているところ、防災訓練の際、出入り口が大渋滞し訓練の体をなさなかったところ、新BOP室が小学校内になく、中学校に間借りをしているところなど、スペースに起因する課題が続々と保護者の方から寄せられたことが、今回の質問するに至った理由の一つでもあります。

また、新BOPにおける職員配置も同様に、基準を満たしていない学校が八校あり、いずれも臨時職員を確保して何とか回している状態であります。また、職員の離職率は二五%程度と極めて高い水準にあることもつけ加えておきます。

かつて区長は、保育園は倉庫や荷さばき場ではない、待機児童が多く、厳しい状況に置かれている世田谷区だが保育の質はしっかりと確保し、安易な妥協は許されないと語っておりました。世田谷区において、保育所におけるゼロ歳児一人当たりの面積は五平米以上、国基準の三・三平米を上回る面積が定められています。区長が国の基準よりも手厚い世田谷基準にこだわり続けるがゆえに、他の自治体であれば享受できるはずの国の基準レベルの保育が受けられない子どもたちがふえ続けています。全国ワーストの待機児童を抱えながらも、区長がかたくなにこだわり続けてきたのが世田谷における保育の質です。

ここでまず、区長にお聞きしますが、保育の質確保に執拗にこだわる一方、新BOPにおける児童を取り巻く環境は劣悪の一途をたどるばかりであり、何ら手が打たれてきておりません。なぜここまでスタンスの違いが生じるのか、小学校に入ってしまえば質はどうでもいいと考えているのか、それとて子ども・子育て応援都市宣言をした自治体としての矜持はどこにあるのかと私は思いますが、区長はこの現状についてどうお考えなのか。また、実際に現場を見に行かれたことがあるのか、あるならばそのときにどんなことを感じられたのかお聞かせください。

同じく、この事業を所管する教育委員会及び子ども・若者部は、質が担保されているとは到底言いがたい現状に対する課題意識はあるのか伺います。

また、学童クラブの運営方針において、規模は四十人程度までが望ましいとされていますが、児童数が百名を超える小学校は五年前の平成二十四年には八校であったのに対し、本年度は二十六校、全体の四二%を占め、大規模化が加速しています。当然ながら今後の対応が問題になるわけですが、これまで議会では、平成三十二年四月の子ども計画の改定にあわせ事業計画を策定していきますという中身のない答弁が繰り返されてきました。

事業開始から十八年たち、重い制度疲労が生じているがゆえの現状であり、ドラスチックな手法を講じない限り今の状況は改善し得ないと私は考えます。その具体的方策の一例を挙げます。一、新BOPのスペースを拡充する、それに伴い指導員も増強する。二、学童クラブに指数を導入し、人数制限を設ける。三、新BOP事業の一部、もしくは全部を民間委託する。四、学童とBOPを再度切り離し、それぞれの事業を再構築する。以上、まだまだありますが、取り急ぎ今挙げた方策に対し区はどのような見解をお持ちなのかお聞かせください。

あわせて、今後、新BOP事業の立て直しに向け、本年度と来年度、両所管はどんな行動計画を引いていくのか、具体的かつ明確にお示しください。

最後に、本庁舎整備についてお聞きします。

プロポーザルにより最優秀作となった佐藤総合計画のプランは、率直に申し上げて、さまざまな方面に目配せされた妥協の産物というのが私の印象です。また、今と同じ分棟型かつ西ゾーンは南北目いっぱいに横たわる配置、世田谷リングと称される回廊機能、そこから広場に伸びる階段が提案をされておりましたが、職員及び区民の移動負荷や広場の一体利用など、使いやすさという点においては、今よりもむしろ後退するように感じます。

今後、基本設計において軌道修正されていくものと思われますが、区としては、当初課題とされていた点が佐藤総合計画のプランによりどの程度解消され得ると考えているのか、まずお聞きます。

次に、区民会館について伺います。

区長の思いをぎりぎりまでそんたくされた跡がうかがえる保存再生案が示されたわけですが、私は保存再生することにより耐震性能はⅢ類からⅡ類への引き上げにとどまり、免震構造も採用できず、低層構造のままにせざるを得ないことで執務空間が削られる、そうしたデメリットしか想起できません。逆に全面改築をすれば免震構造にでき、耐震性Ⅰ類が確保でき、議会機能も高層部に持っていかなくて済むわけであります。そうしたことを犠牲にしてなお、何を得られると佐藤総合計画は提示をしているのかという点を含め、区は今回提案された区民会館の保存再生プランのメリットとデメリットをどう整理されているのか伺います。

関連して、区民会館の耐震性能について伺います。

決算特別委員会において、我が会派、また、他会派からも現状のⅢ類からⅡ類への引き上げでは不十分であり、Ⅰ類に引き上げるべきだという質問に対し、Ⅱ類で大丈夫なのだという答弁がありました。基本構想では、本庁舎は災害対策本部として構造体Ⅰ類、最高水準の耐震性を確保すると書かれており、巧みというべきか、区民会館には触れられておりませんでした。

しかし、職員のいる庁舎部分がⅠ類で、区民が使う区民会館がⅡ類でいいのかという感情面を抜きにしても、区民会館は世田谷地域の災害時における食料等の調達物資の集積地及び配送拠点に指定されており、また、区民会館が一辺をなす広場は、一時避難場所や荷さばきスペースとしても機能させなくてはなりません。まさに区民会館は、災害時には区が形成する災害対策フォーメーションの一翼を担う場所であり、文化財や伝統工芸品として捉えるべきではないと私は考えます。

耐震性能Ⅱ類ということは、構造体が破損する可能性がゼロではないということであり、そのような建物が本庁舎敷地内に存在する、しかも広場にもろに面しているという状態が、区が担保すべき災害対策本部機能に全く支障を来さないと言い切れるのか。人命は何よりも優先され、区民の生命と財産を守るのが行政の担うべき役割だとするならば、そうしたリスクを極力排除し、考え得る最高水準の耐震性を完備することにこそ腐心すべきであり、そうした努力を初めから放棄することは絶対にあってはならないと私は考えますが、区の見解をいま一度伺います。

また今後、基本設計フェーズとなる三十一年三月末までの一年四カ月は非常に重要な期間となります。庁舎整備担当課においては、事業者提案を丸のみし、単なる調整役に成り下がらないよう十分注意していただきつつ、区民、議会、また庁内における意見を集約し、まとめ上げていくのだろうと思っておりますが、今後の具体的なイメージが見えてきません。

基本設計を固めるまでの間、担当課はどんな動きをしていくのか、そして、未来の世田谷区政を担う若手職員の意見を徹底的に吸い上げ、基本設計に落とし込む作業が今後欠くべからざる工程であると私は考えますが、区の見解と今後の対応についてお聞きします。

以上で壇上からの質問を終わります。(拍手)

〔保坂区長登壇〕

◎保坂 区長 おぎの議員にお答えをいたします。

答弁に先立ちまして、保育園の保育の質の問題についてお触れになりました。たしか昨年だったと思いますが、国のほうからゼロ歳児、三・三平米というのは国の基準であるにもかかわらず、五平米、ここは何とかならないのかという問題提起があり、これは塩崎厚生労働大臣を座長にして二回ほど議論いたしました。事実として、このとおりに変えた自治体は一つもなかったということだけは認識をしていただきたいと思います。

答弁に入りたいと思います。

新BOPの事業について、全区立小学校で展開しているBOP事業と学童クラブ事業をあわせた取り組みであり、子どもたちにとって必要な放課後の居場所として登録児童数も年々増加をしています。私も何度か新BOP現場を訪問いたしました。子どもたちの様子を見たり、担当する職員と懇談を行って、新BOPの運営状況、子どもの様子、職員の仕事環境などについて話を聞いてまいりました。また、実際に放課後の子どもたちが新BOPに参加する様子についても、幾つかの学校で見ることができて、その現状についてそれぞれの違いも確認をいたしました。

現在、新BOP事業には多様なニーズが求められており、新BOP学童クラブについて、定員を設けない、要配慮児童の学童クラブ登録についての学年の延長の問題、職員の質の向上に向けた研修の実施をさらに確保するなどの対応を図っているものです。児童数の増に関して人員の問題、とりわけ御指摘のとおり、活動スペース確保の点で多くの課題を抱えているという認識を持っております。

新BOP利用の子どもたちがふえていることを踏まえ、教育委員会に対しまして図書室の開放、体育館、多目的室の学校施設を柔軟かつ積極的に、子どもたちがまさに非常に狭いところで過ごしているというようなところもありますので、そこはできる限り子どもたちが伸び伸びと、それぞれの活動ができるような体制をしいてほしいという指示をしているところであります。

区といたしましては、新BOPは子どもたちが豊かに成長する貴重な場であると考えており、保護者、学校、地域と連携しながら施設環境の改善を図り、担い手、プログラムの一層の充実を努めてまいります。つまり、放課後の子どもたちの新BOPの改善は、大変重要な課題だと認識しております。

◎志賀 教育次長 私からは、台風やゲリラ豪雨などによる学校施設の被害状況、またはその学校への対応、さらに被害状況を勘案した改築計画について順次御答弁申し上げます。

教育委員会では、教育環境の向上や児童生徒の安全確保等を図っていくため、老朽化した学校の施設について計画的に改築を行うとともに、計画修繕や大規模修繕を行い、環境整備に努めております。

議員御指摘のとおり、最近の台風や、これまでの予想を超えるゲリラ豪雨などの影響により、区内小中学校でも被害が出ております。既に今年度の被害に限りましても、小学校では雨漏り十九件、ガラスの割れ一件、倒木一件、外壁材の剥がれ一件、中学校につきましては雨漏り十件、外壁材の剥がれ一件を確認してございます。

教育委員会では、これらの被害があった学校につきましては原因の調査を行いながら、まず緊急的な修理等により児童生徒の安全を図るとともに、原因となった防水シートの破れに対応する外壁改築を行うなど、今後の被害を防止する取り組みを進めております。また、災害時の避難所となる体育館につきましては、避難所運営に影響が出ないよう計画的な改修に努めるとともに、関係機関に適切に情報を提供してまいります。

続きまして、改築計画の見直しについて御答弁申し上げます。

学校の改築につきましては、公共施設等総合管理計画に示されている学校の増改築、長寿命化、保全改修の基本的な考え方を踏まえ、耐用年数である築六十五年を目安として順次棟別改築を行っていくことを基本としてございます。この基本を踏まえながら、これまでも台風や豪雨などによる被害があった学校につきましては、被害の大きさや修復工事の規模または学校運営への影響、さらには避難所機能の確保などを考慮しながら改築の検討を行っているところです。

お話しにありました玉川小学校につきましても、台風による被害が大きく、施設上に幾つかの問題があったところは把握し、認識をしているところでございます。

いずれにいたしましても、今後も児童への安全を第一として、学校施設の老朽化の状況等を十分考慮しながら計画的に改築や改修を進めることで、よりよい教育環境の確保を目指し、着実に取り組んでまいります。

以上です。

◎澁田 子ども・若者部長 私からは、新BOP事業について三点御答弁を申し上げます。

まず、一点目、現状に対する課題認識についてでございます。

新BOP事業について、昨年度、一年間かけまして、子どもの放課後の居場所としての新BOPのあり方にかかる調査研究をせたがや自治政策研究所の政策立案支援を受け行いました。調査研究においても、新BOP事業の課題は人員及び活動スペースの確保等を挙げております。特に区立小学校での児童数の増加に伴い、新BOPの利用者も増加しており、児童が安全安心に過ごすための適切な環境づくりが一番の課題であると認識をしております。

現在、新BOPは定員を設けず学校に設置することで安全安心を確保し、運営をしております。しかし、学校施設に限りがあり、クラス増への対応も図る必要があることから、直ちに課題を解決することが困難であるため、学校現場と相談し、必要な新BOP事業のスペースを確保できるよう調整をしております。

新BOP事業につきましては、子ども・若者部と教育委員会の共同所管で運営をしております。両所管で常に連携をとり、課題の認識についても情報共有と共通理解をしております。

二点目の御質問、今後の対応策に対する区の考えについて御答弁を申し上げます。

議員お尋ねの方策でございます新BOP学童クラブに定員を設けた場合につきましては、学童クラブへの入所希望に応えられず、待機児童が発生するなどの問題が生じ、また、新BOPと学童クラブを分離し、学校外に学童クラブを設置した場合には、児童の移動時の安全確保等が課題となりますことから、慎重に対応していく必要がございます。

また、運営につきましては、新BOPの事務局長には小学校長経験者等を充て、学校現場との調整を円滑にするとともに、スタッフには管轄の児童館職員が必ず入ることにより、児童館と連携して児童の育成を図っており、子どもの変化の兆しを見逃さず、専門の相談につなげる体制を構築しております。

区といたしましては、現在の手法としての利点を生かしつつ、他区や近隣自治体の参考になる運営手法を調査し、保護者や議会の御意見も伺いながら、今後の方策について検討をしてまいります。

三点目の御質問、今後の具体的な検討について御答弁を申し上げます。

新BOP事業の運営には、場の確保や人員の配置の充実などの課題に取り組みつつ、社会状況等の変化に伴う子どもや保護者の要求スキルの高度化や多様なニーズに対応していく必要がございます。新BOPの抱える課題である場につきましては、学校の改築や増築の計画に就労世帯の増加に伴う新BOPのニーズを考慮した規模が確保できるよう反映することにより、新BOPの活動スペースを拡充してまいります。また、人材につきましては、引き続き民間の求人広告等を活用しました確保に努めながら、確実に課題に取り組んでまいります。

区といたしましては、新BOP事業を引き続き安全安心を確保し継続していくために、共同所管である教育委員会と学校との連携をさらに深めまして、子どもたちの活動スペースの確保やより良好な放課後の活動環境の維持に努めまして、事業の質を担保する現実的な取り組みを着実に進めてまいります。

以上でございます。

◎松村 庁舎整備担当部長 私からは、本庁舎等整備について、四点の質問にお答えをいたします。

まず、分散化など、当初の課題の解消についてでございます。

今回の株式会社佐藤総合計画の提案では、低層部に執務空間を配置し、一、二階に区民利用の多い窓口機能、区民交流機能を集約させ、二階もデッキでつなげることによりまして、各機能の連携を強化し、区民の利便性を向上させるものとしております。

各フロアの一まとまりの面積が大きいことから、例えば現在は庁舎が分かれている関係性の強い窓口をワンフロアに配置できるなどの利点があると考えております。また、一、二階については、階段、エレベーターに加えまして、エスカレーターによりつなげることで階層間の利用も円滑になるものと考えております。また、広場の利用に関しましては、広場に面する一、二階に区民交流機能を配置し、さらに提案では、階段部分をステージにするなど立体的な利用も期待でき、これまで以上に利用の幅が広がるものと考えています。

一方で、一、二階の移動に関しましては、休日のエレベーター利用などの課題もございます。今後、基本設計の中で検討して解決をしてまいります。

次に、区民会館保存再生のメリット、デメリットについてでございます。

佐藤総合計画の提案では、広場を囲む空間の重要要素として、折板構造の区民会館ホールを保存再生し、これによる広場中心とした施設構成を継承しているものでございます。低層型の庁舎を中心としておりますが、一部を十階建てにすることにより、区が本庁舎等整備基本構想で求めております行政機能や広場の面積が確保されております。また、区民会館ホールを改修とすることで、新築に比べ工事費の削減、区民会館の休館期間の短縮が図れるものと認識をしております。

一方、基本構想で求めております練習室の設置や音響の改善、トイレの数や移動における段差解消などのユニバーサルデザインの対応など、今後改善すべき課題があると認識をしております。これらの課題については、しっかりと改善を図るよう基本設計において具体的な検討を進めてまいります。

次に、区民会館をⅡ類にとどめておくのかという質問についてです。

本庁舎等整備基本構想におきまして、区民会館は災害時に世田谷地域の物資等の集積場所とすることとしております。東京都の構造設計指針におきましては、災害応急対策活動の必要な施設として、病院、防災用品庫、備品倉庫、防災用施設などや多数の人が集まるホール施設などにつきましては、構造体Ⅱ類とすることが定められております。

区といたしましても、耐震補強によりⅡ類相当の耐震性を確保することにより、大地震後におきましても人命はもちろんのこと、大きな補修を行うことなく、その機能を果たすことが可能であると考えております。区民会館ホールの改修につきましては、何よりも安全を第一とし、まずは基本構想で求めております必要な機能を満たすⅡ類相当の耐震性能を確保できる改修方法につきまして、今後、基本設計の中で具体に検討してまいります。

最後に、今後の基本設計の進め方についてでございます。

本庁舎等整備につきましては、多岐にわたる課題を検討するため、本年四月より庁内に本庁舎等整備推進委員会を設置し、本委員会に働き方・執務環境、区民サービス・窓口、防災・危機管理、環境、区民会館の五つの分科会を設けまして、現在庁内関係所管で具体的な検討を進めているところでございます。また、若手職員等二十三名が組織や職務を超えて自由な発想で、今後の働き方や執務環境をテーマに、この四月から全七回のワークショップを行い、これを関係する分科会に報告し、さらに検討していく予定でございます。

これらの検討内容や今後区民の皆さんからいただく御意見につきましては、CM業務の委託業者に専門的な知見から技術的な検証、整理などの支援も受けながら、庁舎整備担当課が事務局となり、区の意見として取りまとめた上で設計者に適宜伝え、設計案を調整していく予定で既に具体的な作業を開始したところでございます。

本庁舎等が二十一世紀半ばを長期にわたり世田谷区政を支える拠点であることを十分に認識し、区みずからの視点でさまざまな課題を検討し、庁内一丸となって基本設計を進めてまいります。

以上でございます。

◆三十一番(おぎのけんじ 議員) まず、本庁舎の件、区民会館の耐震性能について私が聞きたいのは、Ⅱ類のスペックではなくて、災害時に私が申し上げたような懸念は全くないと、それは杞憂ですと言い切れるんですかということなんです。もう一度明確にお答えいただきたいと思います。

それから、新BOPについて、学校現場にスペースの確保をお願いするというのが現状の対策の全てというふうに私は解釈しましたけれども、そんなことは当たり前過ぎますし、私が挙げた具体的な方策に対してもできない理由をあげつらうだけで、全く建設的な議論になってこないと。そもそも、今のやり方でもう限界が見えてきているんじゃないですかという立場で質問しているわけです。

ですから、このまま公設公営でずっとやっていくにしても、今の課題がこうで、こういう方策を講じてクリアしていきたいと考えていますというような答弁が、この時点でできないとだめだと思いませんか、伺います。

◎松村 庁舎整備担当部長 再質問にお答えいたします。

区民会館ホールの耐震性能でございますけれども、先ほど答弁いたしましたように、東京都の構造設計指針に規定されている内容でⅡ類相当ということであれば、基本構想で区が求めている必要な機能を満たすことが可能であるというふうに考えているところでございます。今回基本設計の中で、改めて耐震診断調査も行うこととしておりまして、その結果を踏まえて、技術的な検討、あるいはコストのバランスも踏まえて、具体的な耐震性能の目標を検討、設定していきたいと考えております。

以上でございます。

◎澁田 子ども・若者部長 再質問にお答えさせていただきます。

新BOP事業につきましては、先ほど御答弁も差し上げましたとおり、人員、活動スペースの確保については非常に喫緊の課題であるというふうに認識をしております。私どもも、この今の現状につきましては、親御様からの御希望など現場の声もいただいておりますし、また、職員のほうも、この認識については共有しているところでございます。

今担当している所管が教育委員会と子ども・若者部ということで、この課題認識も共有しているところでございますので、さらに連携を深めまして、教育委員会と調整を図りまして、今いただきました課題の解決策については具体的に取り進めていきたいと考えております。

以上でございます。

◆三十一番(おぎのけんじ 議員) 目の前の課題のモグラたたきだけが理事者の方の仕事じゃないと思いますので、ぜひとも先の絵を描いていただきたいと思います。

それから、本庁舎の耐震診断について行われるということでしたけれども、結果いかんによっては良識のある御判断をいただきたいということをお願いをして質問を終わります。