議会質問

QUESTIONS

平成29年決算特別委員会|10月6日

2017.10.06

  • まちなか観光

  • 回遊性向上

  • 三軒茶屋の公共施設整備

  • 就労支援の費用対効果

まちなか観光・回遊性向上

まちなか観光・回遊性向上について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

三軒茶屋の公共施設整備

三軒茶屋の公共施設整備について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

就労支援の費用対効果

就労支援の費用対効果について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

質問全文

平成29年 9月 決算特別委員会-10月06日-04号

◆おぎのけんじ 委員 私からはまず、まちなか観光について伺ってまいります。

まず、そもそものところからお聞きしたいと思いますが、今、区内の観光資源発掘と選定、それからPRなど、業務がどうオペレーションされているのか教えてください。

◎住谷 産業政策部副参事 区内には、自然や歴史的建造物、文化施設など、多彩な魅力が点在しておりますが、こうした魅力を観光資源として活用して幅広く発信していくことが、世田谷ならではの住んでよし、訪れてよしのまちなか観光につながるものと考えております。現在、観光アプリやインスタグラムの活用を通じて、区民を初め、多くの人々から世田谷の魅力を写真で投稿してもらう取り組みを推進しているほか、本年一月にはまち歩きコースコンテストを実施し、区内の魅力を多くの方々から御紹介いただくなど、さまざまな取り組みを通じて、観光資源としての発掘を行っているところです。そして、こうした観光資源を区の魅力としてまち歩き事業に反映するほか、観光情報冊子や観光アプリ、SNSを通じてPRするなど、観光資源の効果的な活用と資源の磨き上げを図ることにより、魅力ある観光事業の展開につなげてまいりたいと考えております。

東京二〇二〇大会を契機として、国内外からの観光客の方の増加が見込まれる中、観光交流協会の会員団体とも緊密に連携しながら、観光客に世田谷の魅力を感じていただくことのできる観光事業を展開していくとともに、今年度については、観光ホームページの開設や外国語版観光情報冊子の発行、プロモーションビデオの制作など、情報発信機能の拡充によりさらなる誘客を図り、区内産業の活性化につなげてまいりたいと思っております。

◆おぎのけんじ 委員 今、PRのところで、アプリだとかインスタグラムから投稿してもらうというような答弁がありましたけれども、それはそれで大変結構なんですが、今、「世田谷 まちなか観光」とグーグルで調べると、産業公社の中の非常に古めかしいページが上位に来ていまして、そこを見てみると、載っている情報が、まちなか観光メッセをやりましたとか、公式サイトのプロポーザルをやりましたとか、我々にとってはどうでもいい情報が載っていまして、肝心のアプリだとかインスタでこういうことをやっていますよという情報がまるで載っていないんです。大もとのサイトは、プロポーザルで業者さんが決まって、今つくっている最中なのかわかりませんが、それにしても、せめてアプリの告知だとか、インスタでこういうことをやっていますとかという情報ぐらいは載せておいたほうがよろしいんじゃないかなと老婆心ながら思いますので、よろしくお願いをいたします。

具体的な中身に入りますけれども、せっかく観光で世田谷に来ていただいたからには、区内の各所、いろんなところを回ってほしいなと思うわけでして、私の住んでいる玉川地域でも、奥沢神社の大蛇から始まって、九品仏の浄真寺だとか等々力渓谷、あるいは野毛の古墳など、いろいろあるわけです。例えばそこから上野毛を通って静嘉堂のほうに行くとか、あるいは砧公園に行くとか、そういったことも考えられるわけなんですけれども、世田谷は、御存じのように、交通不便地域が非常に多いものですから、バスや電車を駆使して、どう回ってもらおうかというところも知恵の絞りどころなのかなと思います。

先日の特別委員会でも報告があったようですが、来年の一月から東急バスが路線を新設されるということで、五島美術館がある上野毛から二子を経由して、静嘉堂文庫を通って、世田谷美術館に行くと。これは文化拠点を回るルートができるということで、こういうのをうまく利用するとか、区内の回遊性というのを上げていくための施策について、現状何か考えられているのかお聞かせください。

◎住谷 産業政策部副参事 区内には多彩な魅力が点在しておりますが、まち歩きのほかにも、鉄道や路線バスを利用した回遊策を推進していくことは、区内観光の魅力をさらに向上させるものであり、重要であると認識しております。九月には商店街や鉄道事業者、NPOなどが連携して、電車を利用しながら、沿線の商店街でつまみ食いをお楽しみいただく世田谷線つまみぐいウォーキング2017が開催され、盛況を博しておりました。また、高齢者を対象として、シルバーパスを活用したモデルコースの御紹介なども、交通機関を活用した回遊性の高い観光につながるものと考えております。

世田谷まちなか観光交流協会に参画する鉄道事業者やバス事業者とも連携しながら、こうした事業がさらに広がりを見せることができるよう、魅力ある観光事業を企画、展開してまいりたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 よろしくお願いします。

同じくさきの特別委員会で、東急バスのニュースとして、もう一個、田園調布から中町、用賀を経由して世田谷区民会館まで来る路線を残念ながら廃止すると。私も車で来ないときは必ず利用していたので、非常に残念なんですけれども、逆にまちなか観光の視点で、そういう回れるルートを開発して、インスタ映えするスポットはここですよとか、そういうPRをすることで、もしかするとバス路線の生き残りにも貢献できるかもしれませんので、ぜひ事業者さんとうまく連携をしていただきたいと思います。

続いて、二〇二〇年のオリパラに向けてお聞きします。

馬事公苑、大蔵運動場かいわいの観光資源もうまく生かしつつ、オリンピック・パラリンピックの機運醸成、あるいはアメリカ選手団との交流イベントなどを考えていくべきだと思っているんですが、今回、一つ、用賀のいらかみちという、瓦が路面に敷き詰められた非常に趣のある、私は区内屈指のストリートだと思っていますけれども、用賀駅から砧公園だとか世田谷美術館、大蔵運動場に向かうエントランスロードなわけです。ここも立派な観光資源として位置づけてほしいなというふうに思っております。

あそこは一九八六年築ということですので、三十年以上経過していまして、ところどころ老朽化もしてきているわけなんですけれども、補修も含めて、二〇二〇年に向けて、いらかみちを使った企画を何かしら検討されているのか、するつもりがおありなのかお聞きします。

◎住谷 産業政策部副参事 区では、東京二〇二〇大会を契機として、さらなる誘客に向けた観光事業の強化を図るとともに、これをレガシーとして継承していくことができるよう取り組んでいるところでございます。

いらかみちは、遊歩道に敷き詰められた瓦に百人一首の句が刻まれるなど、魅力ある町並みを演出しておりまして、「せたがや見どころマップ 歩いて出会う世田谷二十四の物語」のまち歩きコースの一つとしても親しまれております。

いらかみちがございます用賀駅周辺は、オリンピック・パラリンピックの競技会場への最寄り駅であり、国内外からの観光客や区民の来訪が見込まれます。いらかみちなど周辺の魅力について、まち歩きなどの観光事業を通じて発信してまいりたいと考えております。さらには、観光ホームページや見どころマップ、観光アプリといったツールも活用しながら、外国人の観光客の方を初めとして、多くの方にいらかみちの魅力を発信することにより、地域のにぎわいをさらにつくり出し、これもレガシーとしてつなげてまいりたいと思っております。

◆おぎのけんじ 委員 やはりアメリカ選手団がキャンプを張るからには、我々区民としても、日本の次はアメリカを応援するというような機運を盛り上げて、オリパラを二倍、三倍楽しめるようにしていくべきじゃないかなと思いますし、その後も友好関係が続けば、非常にすばらしいことだと思いますし、例えばアメリカのメダルをとった選手の手形なり足形なりをレリーフにして、いらかみちのどこかに埋め込むとか、オリパラのレガシーとしても非常に残しやすい場所だと思いますので、ぜひ有効活用していただきたいと重ねて要望して、次の質問に移ります。

続いて、三軒茶屋での公共施設整備について、私は主に就労支援事業の再編について伺ってまいります。

さきに示されました三軒茶屋における公共施設整備の検討状況についてという資料の中に「重複する既存事業の再編整理及び機能集約した際の相乗効果の創出」というくだりがありまして、就労支援機能のところでは「整理統合の検討も併せて行う」と書いてあります。

続く資料の中身を見てみますと、再編整理と言いながら、全く整理されていなくて、ただ一カ所にいろんな組織を持ってきただけで、何も統廃合されていないんです。いろいろ持ってきたあげく、ちょっとわけがわからないから、それらをさばく、つなぐための組織や機能がさらにつくられていると。この資料で言うと、総合相談とか、スクリーニング会議(仮)とか、ユニバーサル就労推進機能とか出てくるんですけれども、再編整理どころか、水膨れしていると。これを見ると、やはりNTTありきで、こうでもしないと広大な余剰スペースが生まれてしまうから、あの手、この手で埋めたということなのか。いずれにしても、言っていることとやっていることが違うんじゃないかなと思うわけです。

それで、就労支援機能として、資料上、九つのサービスが列挙されていますけれども、私なりに本当に統廃合できないだろうかと。十月一日オープンになりました昨年度の行政評価を過去のを含めて見てみました。らぷらすは、昨年度は一億円以上の予算が組まれていまして、ただ、利用者目標に届いていない、かつ、認知度も非常に低いというふうな自己分析をされております。若年者就労支援は、せたがや若者サポートステーション、ヤングワークせたがや、メルクマールせたがやをあわせて、世田谷若者総合支援センターとして一体的な運用をしたと書いてあります。予算は、昨年度、五千八百万円、一昨年から千三百万円アップしているんですけれども、実績としては激減していると。セミナー参加者目標二百名に対して、実績五十一名、達成度二六%というような情報が載っております。

長いので、この辺にしておきますけれども、要するに、あそこに書かれている事業は軒並み実績が出ていなくて、予算の執行率も一〇〇%に行っているものは一つもない。こういう状況を見れば、実際効果が出ていないわけですから、NTTであろうがなかろうが、就労支援事業の再編、統廃合というものは検討しなくちゃいけないと思うんです。一カ所に集約するという前提で考えるにしても、普通は、散らばっていた複数のサービスを統廃合して、スリムにした上で、行政にとっても利用者である区民にとっても利便性を上げて、実効果も上げていこうということになると思うんですけれども、方向としては真逆に行っているように見えるんですが、これはなぜなのか、まずお聞きします。

◎香山 工業・雇用促進課長 就労支援につきましては、一般的な職業紹介のほか、生活困窮者全般の支援や障害者支援、生きづらさを抱える若者支援、女性に特化した支援と、それぞれの支援が現在それぞれ点在した現状になっております。しかし、三軒茶屋周辺に点在している就労支援施設を集約することによって、障害者や生活困窮者など、複合的な課題のある方に対して、相談、支援や職業紹介などをワンストップで提供することができるようになります。また、それぞれの支援機関の連携や重複することを整理した上で、民間のノウハウを生かし、就労困難者への適切な支援機関の選択や支援方法、支援機関の役割を確認し、共有することで、早期に支援の対応が可能となり、就労に結びつきます。さらに、求人開拓につきましては、現在、それぞれの施設が行っておりますので、一本化することによって、求人情報を共有し、仕事の種類が広がり、マッチング力を高め、区内企業の人材確保を進めることができるという認識をしております。

◆おぎのけんじ 委員 要は、今おっしゃったようなことが余計に家賃として九千万円かかるとか人件費とかがどうなるのかわからないですけれども、そういったコストに照らして妥当であるかということになってくると思うんです。

ちょっと聞き方を変えますけれども、就労支援事業に関して、別に統廃合しなくても、今まで分散化していたものが集約することで相乗効果が生まれて、各事業の実績が改善されるとお考えなんだとすれば、その集約効果というものをシミュレーションして、数字で示すことは十分可能だというか、出してしかるべきだと私は思うんですが、それが今出せていないのはなぜなのかお聞きします。

◎香山 工業・雇用促進課長 三軒茶屋周辺に点在している就労支援施設は、それぞれの就労希望者が抱える特性があって、メニューを展開しているため、分類の違う施設の統廃合は難しいと考えております。しかしながら、集約することによって、事業の中身の工夫を共有する部門を洗い出したり、事業内容以外の部分では、既存の施設で抱えている会議室を共有することや、スタッフの人件費、PRに係る広報費などの重複する部分についてはスリム化することが考えられます。また、集約効果といたしましては、本年二月の常任委員会の報告の際に、就職者数が一〇%向上すると想定し、二千八百万円と見込んでいるところでございます。さらにどの部分がスリム化できるかということは、今後さらに詰めていきたいと思っております。

◆おぎのけんじ 委員 今おっしゃっていただいた数字は、二月に示された簡易検証の数字だと思いますけれども、私は、三月の予算特別委員会の場で、その簡易検証は検証になっていませんよ、なぜなら、こうでこうでこうだからというふうな指摘をさせていただきました。そのとき、あちらにいる羽川課長は、今年度――つまり、今ですけれども――に入りましたら、より精度の高い検証をしてまいりますというような御答弁をされているんです。でも、いまだに出てきていないということで、何もしていないのかどうか知りませんけれども、そういうことなんだと思います。

統廃合は難しいということですけれども、例えばさっき実績が出ていないと言いましたヤングワークせたがやとかメルクマールせたがやという機能を、三茶おしごとカフェというところがあって、年齢を問わずキャリアカウンセリングや就職相談を行っているということなので、そこに統合できないのかとか、らぷらすは、行政が絡むのはやめて、完全に市場に委ねようとか、いろいろ考えていけば、NTTの中で想定している面積だって半分ぐらいにできるんじゃないかなと私は思います。

ちなみに、この本庁舎の敷地なんですけれども、建蔽率、容積率を掛け合わせると、マックスで六万五千平米ぐらいいけるらしいです。日影規制で、そこまで使うのは難しいということも聞きました。この間、佐藤総合計画の案が五万六千ちょっとでしたけれども、今後、基本設計段階で、庁内でも今分科会でいろいろ議論されているようですけれども、うまくやれれば本庁舎に吸収させることだってできるかもしれないわけです。NTTは人様のものですけれども、本庁舎は区の施設ですから。皮算用かもしれませんけれども、こういうようなことを、NTTを絶対条件とする以外のオプションとして、庁内で真剣に検討するべき事案じゃないかなと思うわけです。

話がそれましたけれども、再度、費用対効果の部分についてお聞きします。

先日、本会議で、公明党の佐藤議員から移転の可否判断基準の質問に対して、政策経営部長がこのように御答弁されています。求める機能が物理的に確保できるかということと、施設機能の向上と機能集約に伴う区民サービスの向上が費用対効果として十分であるか、この二つが判断基準であるというような御答弁をされておりました。前者の物理的に入るかどうかということは、今の区の大味な算段でいけば、余裕で入るということが目に見えております。

では、後者をどう示していくのかということですけれども、先ほどの繰り返しになりますが、事業の統廃合をしなくても、年間九千万円プラス、余計な人件費がかかってくると。それに見合う効果がどう算定されるのか、行政として費用対効果が十分なのか否かを判断する材料、根拠をつくるのは、ここにいる皆さんなわけです。それを我々にも示していただきたいと思うんですけれども、この点、いかがでしょうか。

◎羽川 世田谷総合支所副参事 三軒茶屋の新たな公共施設整備につきましては、本年度中に可否判断をお示しすることといたしております。今の委員のお話のとおり、判断基準といたしましては、区の求める機能が物理的に確保できるか、あとは、賃料増加に対して、バリアフリーを初めとする施設機能の向上や区民サービスの向上が費用対効果として十分であるかが重要な判断ポイントとなります。

御質問の費用対効果につきましては、本年二月に常任委員会のほうでコストの簡易検証としてお示ししたところでございますが、今後、整備内容の検討の進捗とあわせまして、費用対効果につきましても引き続き検討し、精査することといたしております。

費用対効果をお示しするに当たっては、もちろんさまざまな費用と効果の根拠を明確にし、わかりやすいものとしていく必要がございます。委員御指摘の点も踏まえまして、可否判断に向けまして、引き続き検討、精査を進めてまいります。

◆おぎのけんじ 委員 引き続き検討、精査というのがまた出てきましたけれども、今までできていなくて、何でそんなに時間がかかるんですかという話なんです。いつごろ出せるのか言ってください。

◎羽川 世田谷総合支所副参事 前の常任委員会でも御報告いたしましたが、十一月に整備案をお示しするというところでございまして、そちらの場におきましても費用対効果をお示しさせていただきたいと考えてございます。

◆おぎのけんじ 委員 十一月に出てくるというお話がありましたけれども、今言ったようなことが民間企業だったら、例えば別々のところで仕事をしている事業部の人たちが、僕たち、一カ所に集まりたいんですと。しかも、実績が上がっていない部署から、九千万円、家賃が余計にかかりますけれどもと言われたら、経営者としては、寝言を言っているんじゃない、結果を出してから出直してこいと普通言うと思うんです。百歩譲って、じゃ、一カ所に集まって、おまえらの事業はどれぐらい伸びるのか、その見込みを持ってこいと必ず言うと思うんです。でないと、投資判断ができませんから。

皆さん、ただ何となく一カ所に集まったら、それなりに頑張ればいいと思っているのかもわからないですけれども、我々区民としては、我々の税金を使われてやられる事業なわけですから、どうぞ一カ所に集まって頑張ってくださいと簡単には言えないということを御理解いただきたいと思いますし、可否判断、可否判断と言われますけれども、できる、できない以前に、やるべきか否かということだと思います。今のところ、考え方も進め方も全く理にかなっていないと私は思いますので、直ちにやめる方向にかじを切っていただくことを強く要望しまして、次の質問に移ります。

続いて、産業ビジョンについて順次伺ってまいります。

まず、素案の前のバージョンの振り返りがこの間示された資料の冒頭に載っているんですけれども、その振り返りは、ページにしてわずか二ページ。内容も実に薄くて、この十年で世田谷の経済環境は良化したのか、あるいは変わっていないのか、悪化したのかがよくわからないと。

まずお聞きしたいんですが、せたがやエコノミックスという小冊子に毎回掲載されているDI値ですとか、創業件数、倒産件数、売上高、雇用環境、労働分配率等々、定量的な分析による振り返りがなぜないのか、今後もするつもりはないのかお聞かせください。

◎小湊 商業課長 新たな産業ビジョンを策定するに当たりまして、各種調査の結果やそのデータの分析などを通じまして、振り返りは行っております。具体的には、産業基礎調査における区内売上高の状況、あるいは、経済センサス調査における区内事業者数の増減、東京商工会議所世田谷支部の会員を対象とした景況調査における業況DI値の推移など、そういったデータ分析をもとに、それぞれの産業振興計画の事業評価等を行い、産業ビジョン懇話会において十分に議論をしてございます。そうした振り返りと評価のプロセスを踏まえまして、素案の中で、十年後に向けた世田谷の産業の七つのありたい姿、あるいは施策の体系の策定につなげてきたということでございます。

◆おぎのけんじ 委員 今後十年のビジョンですから、ぜひ大局的な観点から、実際の数字をもとにした振り返りと今後の展望ぐらいは示していただきたいと思います。

その後に続く今後の社会環境の変化というパートがありまして、AI、ロボット、IoTなどに触れているんですけれども、本編のほうでは単語として多少出てきますが、施策面での具体的な記述がありません。今後の区政課題解決に対して、そういった技術が何がどう使えそうかというようなことを今から具体的にイメージを持ってほしいと思いますし、そのためにこういう企業を誘致しようだとか、あるいは国家戦略特区みたいなものを活用してみようとか、そういった要素をぜひ盛り込んでほしいと思うんですけれども、この点はいかがでしょうか。

◎小湊 商業課長 お話しのように、ビジョンの素案につきましては、IoT、ビッグデータ、AIやロボットなど、第四次産業革命といったような記述をさせていただいております。スマートフォンの普及がそうであったように、今後の十年間を見通した場合、現時点で予想もつかないさらなる進化を遂げた高度な産業技術が生み出されてくる可能性がございます。また、単純労働へのロボットの導入や事務処理作業へのAIの導入などに伴います人の働き方の見直しといった課題も多く存在すると思っております。絶え間なく更新されていく最先端の産業技術の活用と課題の解決を視野に入れ、具体的な産業振興策をビジョンに盛り込むことはなかなか困難ではありますが、産学金公の連携、異業種間の交流の促進などの取り組みを通じ、高度化した産業技術を時期に応じて応用するなど、区内産業の発展を目指してまいりたいと思っております。また、ただいまお話しの特区制度を用いた最先端技術の活用といったようなことも視野に入れ、検討を深め、産業振興計画に盛り込めるものは、具体案を持って盛り込んでまいりたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 ぜひ今後に期待をしております。

以上で交代します。