議会質問

QUESTIONS

平成28年予算特別委員会|3月16日

2016.03.16

  • 公共交通不便地域

  • コミュニティバス

  • 都市計画道路

  • 無電柱化

  • 防災まちづくり

公共交通不便地域

交通不便地域における移動手段の不足を指摘し、地域特性に応じた持続可能な交通サービスの具体化を求めました。

都市計画道路

都市計画道路について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

無電柱化

防災性、景観、歩行者の安全確保の観点から整備状況を検証し、優先路線の拡大と国・東京都への働きかけを求めました。

質問全文

平成28年 3月 予算特別委員会-03月16日-06号

◆おぎのけんじ 委員 石川征男委員に続きまして、公共交通不便地域について、私からは玉川地域に絞って、区民の方々のリアルな声をもとに伺ってまいります。

玉川地域の国分寺崖線沿いには、上野毛、野毛、あるいは尾山台と小規模な交通不便地域が点在しています。区が出している交通不便地域の地図を見ますと、他の不便地域に比べて面積が小さいため、一見大きな問題がないようにも見えるんですが、その中の道路の多くが勾配率の高い急な坂道で、高齢者の方々にとっては上るのもおりるのも一苦労という現状があります。

また、多摩川沿いの多摩堤通りには路線バスが通っていますけれども、このバスは二子玉川駅と目黒線の多摩川駅を結ぶ路線でありまして、それを使って上野毛、等々力、尾山台といった商店が建ち並ぶ駅周辺には行けません。

唯一、等々力駅から国分寺崖線を下って、玉堤を経由して尾山台駅、等々力駅に戻るタマリバーバスという線がありますけれども、運行範囲が限られておりまして、崖線沿いには交通不便地域が点在して残ってしまっているというのが現状であります。

私もその不便地域にお住まいの御高齢の方々から、バスが一本でもいいから通ってほしいという声をよくお聞きしますし、野毛のある方は、毎週息子さんに車で第三京浜で川崎まで行ってもらって買いだめをして帰ってくるというようなこともおっしゃっていましたけれども、それぐらい国分寺崖線の織りなす勾配が高齢者の方々にとってはまさに高い壁となって立ちはだかっているわけです。

来年度から、今、石川征男委員の質問にもありましたように、公共交通不便地域の見直し検討に着手されるということですけれども、単に駅やバス停からの距離だけではなくて、バスの本数やそこに住む高齢者の方々の比率、あるいは今申し上げたような急坂などの勾配の度合い、あるいは買い物弱者の問題もありますから、日用品や食料品などの店舗状況等を勘案した上で、ぜひ丁寧な検討を進めていただきたいと思いますが、この点に関して区の見解をまず伺います。

◎関根 交通政策課長 公共交通不便地域につきましては、法令や国の基準を含め明確な定義が定められておらず、各自治体がそれぞれの地域の実情に合わせて定義しております。

区では、最寄りのバス停から二百メートル以上かつ鉄道駅から五百メートル以上離れている地域を呼んでおりますけれども、そのため現在の定義ですと国分寺崖線沿いなどの急坂や日常の生活圏である最寄りの鉄道駅などの実態は考慮されず、委員御指摘のような状況が発生しております。

公共交通不便地域は区内全域に大小数多く点在しておりまして、公共交通不便地域ごとに坂道などの状況や日常の生活圏などの状況、またバスの本数も異なっておりますので、現在の公共交通不便地域の考え方にも考慮すべき課題もございます。

区といたしましては、来年度区内の公共交通不便地域の調査検証を行う予定でございますので、その中で国分寺崖線の状況などについて考え方を整理してまいります。

◆おぎのけんじ 委員 ぜひそこに暮らす区民の方々のリアルな声も定性的な情報としてヒアリングしていただいて、検討を確かなものにしていただきたいと思います。

重ねて、玉川地域といいますと、最近だとやはり二子の再開発ということで、二子駅周辺へのアクセス性について伺ってまいります。

現状、二子玉川駅周辺への公共交通の手段としては、田園都市線、大井町線という電車のほか、路線バスもあるにはありますが、例えば各駅から離れた上野毛四丁目付近、中町五丁目付近、あるいは玉川野毛町公園付近から二子方面へ行こうとすると、路線バスなどの公共交通機関がありません。歩くとなると、国分寺崖線、歩道の確保されていない、あるいは幅員の狭い坂道を上りおりする必要がありまして、特に高齢者の方々ですとか、小さいお子さんを連れた親御さんなどにとっては、行きたいけれども非常に行きづらいという状況になっています。

また、用賀中町通りと駒沢通りの交差点にほど近い中町五丁目というバス停がありますけれども、ここを通る本数は非常に多いにもかかわらず、そこから先は瀬田の営業所に行くか用賀方面に流れているという現状があります。

今後、玉川総合支所建てかえに伴う仮庁舎が玉川高校跡地に移るということもありますし、地域内でも二子エリアへのアクセスを改善する必要があると思いますけれども、区の見解を伺います。

◎関根 交通政策課長 二子玉川でございますが、東京の西の玄関口となる広域的な交流の場として、商業、業務、文化交流の機能やみどりと水のある多摩川や二子玉川公園など、区内でも大変魅力的な地区となっております。また、二子玉川駅は区内でも主要な交通結節点として十系統の路線バスと羽田空港と成田空港への空港連絡バスなどが乗り入れております。

バス事業者からは、二子玉川駅を発着するバス路線拡充の必要性は十分に認識しているとのことでございますが、交通広場の容量に応じた路線網の整備や採算性などの課題があるとも聞いております。

委員御指摘のとおり、上野毛四丁目付近や中町五丁目付近、また玉川野毛町公園付近から二子玉川駅を直接結ぶバス路線がないため、現状では用賀駅や上野毛駅から鉄道を利用して、またはバスを乗り継いで二子玉川駅と結ばれている状況でございます。

区といたしましては、高齢社会の進展に伴い、バスの重要性はますます高まるものと認識しており、このたびの御要望につきましては、バス事業者に伝えてまいります。

◆おぎのけんじ 委員 今回玉川地域に限って伺いましたけれども、区内でも高齢者比率というのはどんどん高まっていくわけで、先ほど石川征男委員も言っていた補助制度も活用しつつ、やはりより緻密な公共交通政策が必要になってくると思います。しっかり課題を共有した上で、採算性ももちろん大事ですけれども、超高齢化社会における公共交通のあり方というものを事業者の皆さんと一緒に区でも検討していただくことを要望します。

続いて、補助五四号線について伺ってまいります。

ことしの頭に、我が会派の畠山議員の案内で、補助五四号線の整備状況を視察してまいりました。店舗や住宅が密集した地域ながらも、第Ⅰ期の工事は着実に進んでおり、早期の整備を求める地元住民の方々の声とともに、職員の方々の地道な努力の跡も感じとることができました。

現場を見て改めて思ったのは、現道のないところをつくっていく、非常に困難を伴う事業であるということと、また現場の方々が血のにじむ思いでその駅周辺のⅠ期工事を完成させたとしても、両隣のⅡ期、Ⅲ期をやらなければ全く道路としての機能を果たすことはできなくて、水の泡になってしまうと。つながらなければ意味がないとはこういうことかということも私なりに肌で感じました。

それだけに、今回優先整備路線からⅡ期、Ⅲ期工事を外した区長の決断は極めて浅はかだったと思いますし、今後の区政においてあしき前例とならないように、完成まで順調に進むことを切に願う立場として質問してまいります。

来年度予算にⅡ期、Ⅲ期工事の調査費用が計上されておりますが、まず確認ですけれども、この調査はやらない理由を見つけるための調査ではなくて、前に進めるための調査という認識でよろしいでしょうか。

◎青木 道路計画・外環調整課長 補助第五四号線は、高低差の大きい地形に計画されていることから、補助第五四号線のⅡ期及びⅢ期区間について、現地の地形から生じる課題整理などを行う基礎的な調査を実施する予定としております。

今回の調査は、Ⅱ期及びⅢ期区間の事業化に向けた検討作業をスムーズに進められるようあらかじめこの区間を事業化するためにはどのような課題があるのかということを把握するために実施するものでございます。

◆おぎのけんじ 委員 調査の内容としてはどのようなものになるのかということと、調査によって得られた結果、Ⅱ期、Ⅲ期の事業化にどのように生かしていくのかお聞かせください。

◎青木 道路計画・外環調整課長 Ⅱ期及びⅢ期区間の整備に当たりましては、沿道敷地へのアクセス、自動車や自転車交通の安全性、円滑性、ユニバーサルデザインの配慮などを考慮し、計画道路の勾配や既存道路との接続、側道の必要性など、道路の構造について検討する必要があると考えてございます。

御質問の平成二十八年度に実施する調査でございますが、こうした現地の地形から生じる課題整理などを行うもので、この調査結果はⅡ期及びⅢ期区間の事業化に向けた検討を進めていく際に、基礎的な資料として活用していく予定でございます。

◆おぎのけんじ 委員 ぜひ調査に関してもスピーディーに実施されることを要望しておきます。

それから、現状Ⅰ期工事の進捗が二割程度ということですけれども、二割の達成に要した期間、これはどれくらいなんでしょうか。

◎工藤 交通広場整備担当課長 都市計画道路補助五四号線、世田谷区画街路第一〇号線の都市計画道路事業につきましては、平成十八年十月に都市計画道路事業認可を取得し、本年度で事業化から九年目となっております。

◆おぎのけんじ 委員 九年で二割ということですけれども、その二割にとどまっている主たる要因というのは何だと分析されていますでしょうか。

◎工藤 交通広場整備担当課長 用地取得率が低い主な要因といたしましては、本事業地は商業地特有の権利関係者の複雑さから、その調査、調整に時間を要してしまうこと、また権利者の方々のほとんどが下北沢での生活再建を望んでおられますが、区が所有する代替地には限りがあり、御希望に沿えないことであると考えています。

◆おぎのけんじ 委員 それで来年度、人数ふやしたり、あるいは下北専属部隊もつくって当該組織を強化する予定になっていますけれども、今御答弁いただいたような要因を打開できる体制になっているのかどうか、またⅠ期事業は平成三十三年度までに終えることを目途とされていますけれども、完了までの想定とロードマップをお聞かせください。

◎工藤 交通広場整備担当課長 今後取得が必要となる用地のうち、鉄道事業者所有地を除きますと、取得が必要となる用地が補助五四号線と世田谷区画街路一〇号線を挟みまして約四〇%、約四千四百平方メートルとなります。この残りの約四〇%の用地につきましては、平成二十八年度から年平均約八%、面積で言いますと約八百八十平方メートルの取得を進めていくことが計算上必要となることから、新組織により職員の柔軟な配置分担と効率的な組織運営を進めまして、今後重点的に用地交渉を進めてまいります。

本事業地は商業地という特性から、今後とも厳しい交渉が予想されますが、引き続き用地交渉業務の外部委託や生活再建に必要な代替地の積極的な取得、さらには建てかえの共同化など、新たな事業手法の検討など、工夫を重ねながら進めてまいります。

区といたしましては、事業推進に係るさまざまな取り組みを着実に進めるとともに、必要に応じた予算計上を行いながら、平成三十三年度完成に向けて全力で取り組んでまいります。

◆おぎのけんじ 委員 非常に野心的な目標を掲げられているということで、私も強く支持したいと思いますし、ぜひとも皆さんには頑張っていただきたいと思います。

参考までにお聞きしたいんですけれども、先ほど他会派への答弁で、これまで指定されていなかったけれども事業化された路線ということで烏山の例が紹介をされていましたが、これまで優先整備路線から外れた路線で再度着手した路線というのは過去あるんでしょうか。それから、事業化するに当たっての手順はどのようなものになるのか教えてください。

◎青木 道路計画・外環調整課長 平成三年度から平成十五年度までの第二次事業化計画における優先整備路線のうち、第三次事業化計画の優先整備路線に選定されなかった路線の中で事業化した路線は区内にはございません。

一方で、千歳烏山付近の補助第二一六号線は、第二次及び第三次事業化計画において優先整備路線に選定はされておりませんでしたけれども、京王線の連続立体交差事業の実施に合わせて、平成二十六年二月に事業認可を取得し、事業に着手しております。

都市計画道路の事業化に当たっては、現況測量調査、用地測量調査等の必要な調査を実施し、交通管理者との協議、その他関係機関等との調整を行い、都市計画法に基づき東京都に事業認可を申請するというのが大まかな事業の流れとなっております。

事業化に向けた手続におきましては、優先整備路線である場合とそうでない場合との違いというのは特段にはございません。

◆おぎのけんじ 委員 再度事業化するに当たってのハードルは高くないということですけれども、先日我が会派からの代表質問に対しまして、板垣副区長からも、優先整備路線以外の事業化について、周辺道路や前後区間の事業の進捗状況により事業化する必要性が生じた場合、順次事業化を図っていくことができるという御答弁がありましたので、五四号線に関しても事業の継続性を担保しなくてはいけませんけれども、Ⅰ期工事がどのような状態になったらⅡ期、Ⅲ期が必要だという判断に至るのでしょうか。

◎青木 道路計画・外環調整課長 第四次事業化計画では、優先整備路線に選定されなかった路線についても、前後区間の事業の進捗状況により事業化する必要が生じた場合などは事業化を検討することとしております。補助第五四号線のⅡ期、Ⅲ期区間につきましては、現在事業中のⅠ期区間の進捗事業により事業化の判断をしていくことになりますけれども、具体的にはⅠ期区間の用地取得が進み、工事完了までの具体的なスケジュールがおおむね見えてくるようなタイミングまでには、次の区間に着手したいというふうに考えてございます。

◆おぎのけんじ 委員 今御答弁いただいたように、現状Ⅰ期工事は平成三十三年度完成を目指していると。これが皆さんの頑張りによってなし遂げられれば、今から六年後の平成三十四年度から、つまり今から十年以内にはⅡ期、Ⅲ期の事業化に着手しなければならないということになります。しかし、向こう十年の優先整備路線から外している、片や五年後までに完成させるために全力を注ぐと言っている。これは言っていることと、やっていることが明らかに矛盾していると思いますし、優先整備路線に指定したままにしておくことの不都合はやはり何もなかったんだと私は思いますけれども、この点に関して見解を伺います。

◎青木 道路計画・外環調整課長 補助第五四号線のⅡ期及びⅢ期区間につきましては、現在事業中のⅠ期区間に集中するため、今回の第四次事業化計画では一旦優先整備路線から外すことといたしましたが、Ⅰ期区間の進捗状況に応じて事業化に必要な調査を進めてまいりたいと考えてございます。

なお、第四次事業化計画では優先整備路線以外の路線につきましても、前後区間の事業の進捗状況により事業化する必要性が生じた場合などは、事業に向けた検討を進め、順次事業化を図っていくこととしております。

◆おぎのけんじ 委員 自分で聞いておいてなんですけれども、こういった苦しい答弁が繰り返されて、貴重な時間が費やされていくわけで、やはりこれまでの事業の継続性を無視して、政争の具にしてしまった区長の罪は極めて重いと思いますけれども、現場の方々には、ぜひ何が何でも前に進めるという気概を持って取り組んでいただきたいと思います。

それで、最もケアしなければならないのは、先日総括質疑で畠山委員も触れていましたけれども、これからどうなるんだということで、本当に御心配をして不安を抱えている方々だと思います。調査も行う、再度事業化の可能性もあるⅡ期、Ⅲ期工事区間が、ほかの優先整備路線でない道路とは一線を画す位置づけであることを、周辺住民の方々にどう周知して理解を促していくのか、パブリックコメントも集まったと思いますけれども、今後の具体的な方策をお聞かせください。

◎青木 道路計画・外環調整課長 補助五四号線のⅡ期及びⅢ期区間につきましては、木造密集地域の防災性や駅周辺のアクセス性の向上などの理由で早期整備を望まれる多くの御意見をいただいております。

第四次事業化計画の公表とあわせ、パブリックコメントの結果もお示しをすることとなりますので、その際にⅡ期及びⅢ期区間につきましては、Ⅰ期区間の事業の進捗に応じて、事業化に向けた調査検討していく考えであることをお伝えしてまいりたいと考えてございます。

また、このほかにも、Ⅱ期及びⅢ期区間が優先整備路線から外れたことに対して御不安を持たれているような方には、直接お会いをいたしまして御説明するなど、丁寧な対応を心がけてまいりたいと考えてございます。

◆おぎのけんじ 委員 繰り返しになりますけれども、優先整備路線から外さないとⅠ期が全力で頑張れないということは絶対にないと思いますし、指定したままにしておくことのデメリットはどう考えてもないと思います。そればかり言っていてもしようがないので、これを世田谷区における道路整備事業のあしき前例にしないように、現場の皆さんには全力で頑張っていただいて、Ⅰ期の工事をしっかりと進捗させて、Ⅱ期、Ⅲ期への足がかりを早期につかみ取っていただきたいと思います。

続いて、無電柱化について伺ってまいります。第四回定例会でも質問しましたが、その後の経過を含め伺ってまいります。

まず、二〇二〇年オリンピックで馬術競技会場となる馬事公苑周辺についてですけれども、会場周辺はもちろん、多くの人の往来が予想される道路、用賀中町通りや千歳通りや、都道である世田谷通りなどについては積極的に進めてほしいということを質問しましたが、その後の進捗について伺います。

◎田中 土木計画課長 馬事公苑周辺の道路での電線類地中化の状況でございますが、けやき広場及び馬事公苑の北側の区道では電線類が地中化されております。また、その他周辺道路の馬事公苑側の歩道は既に電線類が地中化されております。

一方、馬事公苑の東側、南側及び西側の区道の住宅地側の歩道においては、電線類は地中化されておらず、標準的な手法による工程では、二〇二〇年東京オリンピック開催までに無電柱化が間に合わない状況にございます。

こうしたことから、オリンピック開催までに無電柱化の可能性を検討するため、電線管理者の管路等の既存施設の活用や新たな手法による工期短縮について関係者と協議を進めているところです。

今後は馬事公苑周辺道路での電線類地中化工事とオリンピックの馬術競技会場の改修工事との競合も勘案した上で、オリンピック開催までの無電柱化が可能な路線及び区間を具体化してまいります。

なお、都道の世田谷通りにつきましては、都に対し馬事公苑周辺の無電柱化を再度要望したところ、電線管理者の既存施設がないことから標準的な手法による整備となるため、オリンピックまでに工事が間に合わないことなどから無電柱化はできないとの見解を聞いております。

◆おぎのけんじ 委員 世田谷通りの件は非常に残念なんですけれども、そのほかの部分に関して協議を進めていただくのは結構ですが、刻一刻と時間はなくなっていきますので、期限を切って、やるならやると決めて、少しでも対応箇所をふやしていただきたいと思います。

それから東京都の補助制度の対象路線として、先ほど他会派からの質問にもありましたけれども、防災に寄与する路線というものが追加されて、補助期間も三十六年度まで延びたということで、区でも防災的観点、災害時の観点から継続検討してほしいということを申し上げましたが、中でも避難所となる学校周辺について、避難所に向かう途中でも当然電柱はありますけれども、避難所周辺で折り重なるように電柱が倒れていたら、そもそも避難所にも行けませんし、避難所としての体もなさなくなってしまいますので、ぜひ積極的に整備に取り組んでいただきたいと思うんですけれども、この点について区の見解をお聞かせください。

◎田中 土木計画課長 災害時には電柱の倒壊による道路閉塞や電線の切断等により、避難や救急活動、物資輸送に支障が生じるとともに、電力、通信サービスの安定供給も妨げられることが予想されます。このため、緊急輸送道路、学校や避難場所周辺の道路等、防災に寄与する路線の無電柱化は重要であり、今後区として取り組む課題と考えております。

緊急輸送道路など防災に寄与する路線の無電柱化につきましては、国の交付金を初め、平成二十六年度から都の交付金も活用できることとなりました。現在区は、平成二十六年度から三十年度までの世田谷区電線類地中化整備五カ年計画に基づき、電線類地中化を進めているところですが、今後防災に寄与する路線についても選定し、平成三十一年度以降の次期電線類地中化整備計画の中で優先順位をつけながら、区内の無電柱化を進めてまいります。

◆おぎのけんじ 委員 無電柱化に関しては、工期もかかりますし、一キロ当たり四億円ということをお聞きしましたけれども、大変大きなコストもかかるわけですが、ぜひ補助制度と呼吸を合わせて継続性のある事業として推進していただきたいと思います。

それから、木造密集地域における無電柱化というのも今後推進をしていくべきだと思いますが、問題になってくるのが、無電柱化をした後に変圧器の入った地上機という箱が置かれますけれども、結構大きいんですが、幅員の狭い道路などで置き場所に困る、確保できない問題があるとも聞いています。区では、このような場合どう対応しているのかお聞かせください。

◎田中 土木計画課長 電線類を地中化するに当たり、電柱上にある変圧器等は道路上に地上機器として設置されます。歩道幅員が狭い道路では、地上機器を歩道に設置すると歩行者が安心して通行する幅員が確保できなくなってしまいます。幅員が狭い歩道や歩道が整備されていない道路において、電線共同溝を整備するためには、地上機器の設置場所として、民有地や公園等の道路外の敷地の活用も解決策の一つとなってまいります。

区におきましても、区立公園等道路外の敷地に地上機器を設置した例がございます。しかしながら、民有地への地上機器設置につきましては、設置場所の確保や費用面、沿道の土地所有者の方々を含めた地域の合意形成など、解決しなければならない課題もございます。幅員の狭い道路で地中化を進めるに当たりましては、地域の合意形成を含め、電線管理者など関係機関と協議検討を行ってまいります。

◆おぎのけんじ 委員 私の家の近くですけれども、駒沢通りと環八がぶつかる多摩美の手前の区間です。無電柱化されておりまして、地上機器が等間隔で置かれているんですけれども、半分ぐらい黒いスプレーで落書きされているんですね。無電柱化のメリットはいろいろあると思いますけれども、魅力的な景観が生まれるということもあると思いますが、落書きされたらその効果も台無しになってしまうということで、ほかの自治体ですと、景観になじむように色や形を変えたりとか、あるいは絵を描くとか、区内でも桜新町のにはサザエさんの絵が描かれていたりしますけれども、この辺も検討課題として事業者さんにぜひ申し入れをしていただきたいと思います。

関連して、電柱への違反広告について伺います。

電柱に無断で張りつけられている広告のほとんどが不動産に関するものでありますけれども、最近だと、電柱に張る以外にも、三角コーンを立ててそこに広告をかぶせるというものもふえてまいりました。そういったものも含めまして、違反広告物除却協力員という方々の尽力で、二十四年度には年間の除却数が十四万枚近くあったものが、二十六年度では八万枚強まで減っていると。しかし、一方では、はがしてもはがしても業者の掲出がとまらないという現状に対して、もうやっていられないというような御意見も私のもとに届いております。

そこでお聞きしますけれども、現在業者に対して掲出抑止効果を高めるための取り組みとしてどんなことが実施されているのか、また今後強化の可能性の有無について、あわせて協力員の方々に引き続き積極的に除却をしていただくためにどんな工夫をしていくかお聞かせください。

◎桐山 道路管理課長 道路上等に違反広告物を掲出する業者の手口につきましては、近年ますます巧妙になっておりまして、違反者の特定が大変困難なため、罰則等の適用までに至らず、他の自治体でも問題となっているようなところでございます。

違反広告物の掲出抑止に対する特効薬的な対策がなかなか見出せない状況ではございますが、違反広告物の掲出を抑止する効果的な取り組みにつきましては、掲出しても無駄であるということを違反者に認識させることが一番重要であると考えておりまして、違反広告物除却協力員として尽力いただいています区民や業界団体の方々を初め、警察署とも連携しまして、違反広告物の即時撤去や道路の適正利用の啓発活動に努めているところでございます。

当区のここ数年の取り組みにおきましては、委員のお話しにありましたように、撤去総数がピーク時の約四割減となっておりまして、日々の取り組み効果が出ているところでございますけれども、これも違反広告物除却協力員の方々の寄与率が五割を超えた実績の賜物と感謝しているところでございます。

違反広告物除却協力員の方々に、引き続き御協力いただくための取り組みにつきましては、毎年研修会を実施し、除却実績の近況報告や協力員の方々の意見や要望等の生の声を直接お聞きして、情報の共有等を図るとともに、今年度につきましては、警察署の方から違反者の取り締まりに係る現状だとか、取り締まりの留意点等のお話しをいただきまして、志を同じくする方々の共通認識の醸成に努めたところでございます。

地道な取り組みではございますけれども、今後とも粘り強く取り組み、町から違反広告物がゼロになるよう努めてまいりたいとも考えております。

◆おぎのけんじ 委員 ぜひ協力員の方々、モラルハザードが起きないように丁寧なコミュニケーションをよろしくお願いします。

最後に、自動二輪の駐車場整備について伺います。

さきの企画総務質疑において、災害時における自動二輪の有用性についてお聞きしましたけれども、二〇〇六年の改正道路交通法で違法駐車の取り締まりが強化される一方で、都内の駐車場整備は一向に進まないという状況がありまして、よくお会いするバイクショップのオーナーさんも、日本にはバイクの四大メーカーが集積しているけれども、最も乗りづらい国だというようなことを二言目にはおっしゃるんですけれども、現状区内における自転車の駐輪場は五万台分あるのに対しまして、自動二輪の駐車場は千四百台分と、実に自転車の三%弱しかないと。保有台数比率を加味しても明らかにこれは少ないんですけれども、国から自治体に対して、駐輪場への自動二輪車の受け入れをという呼びかけもありまして、最近ですと政令指定都市を中心に、いわゆる自転車条例が改正されて、駅周辺の駐輪場に自動二輪を受け入れるケースがふえていると聞きますが、区での自動二輪駐車場への枯渇感に対する見解と、今後条例改正の可能性、また自動車駐車場への自動二輪車の受け入れ等、駐車場拡大に向けた取り組みの可能性についてお聞かせください。

◎春日谷 交通安全自転車課長 御指摘のように、区内の自動二輪駐車場につきましては、自転車駐車場に比べまして少ない状況にございますが、近年区内では、民間事業者による整備が進みまして、年々増加傾向にございます。

一方、駅周辺の放置自転車台数につきましては、ここ数年横ばいということがございまして、加えて自転車等駐車場の平均利用率が一〇〇%を超えているということから、自転車等駐車場の整備ですとか啓発、放置自転車の撤去を引き続きさらに進めていく必要がございます。このため、お話しにありますような条例改正ですとか、自転車等駐車場への受け入れにつきましては、今後も放置自転車対策を継続していく中で、各駅の状況や他自治体の状況を注視しながら検討する必要があるものと考えております。

区といたしましては、今後とも民間事業者による自動二輪駐車場の整備が進むよう、区の助成制度である民営自動二輪車駐車場育成助成金交付制度につきまして、ホームページですとか、「区のおしらせ」など、さまざまな機会を捉えてさらなる周知啓発に努めてまいりたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 自転車が大事だということは、私もその認識はありますけれども、どちらかというとバイクというのは迷惑駐車だとか騒音だとか、ネガティブな分野で語られがちですけれども、災害時はもちろん、日々の暮らしの中でも、都会の中でライダーの方が気持ちよく乗れるような、でき得る限りの環境整備をお願いしたいと思います。

以上でゆさ委員に交代します。