議会質問

QUESTIONS

平成28年予算特別委員会|3月10日

2016.03.10

  • 組織

  • 人材戦略と専門人材

  • 本庁舎整備と資金計画

  • 総合支所

  • 地域包括ケア

組織・人材戦略と専門人材

組織・人材戦略と専門人材について、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

本庁舎整備と資金計画

整備費、機能、工期、区民サービスへの影響を検証し、将来負担を抑えながら実効性のある庁舎整備を進めるよう求めました。

総合支所・地域包括ケア

総合支所・地域包括ケアについて、区の現状や事業の進捗、施策の実効性を検証し、課題の明確化と具体的な改善策の実施を求めました。

質問全文

平成28年 3月 予算特別委員会-03月10日-03号

◆おぎのけんじ 委員 私からは、まず区の組織と人材の戦略について伺います。

まず、この新聞記事から触れたいんですけれども、これは三月四日の日経の夕刊です。一面に、保育所増設におくれ、増員計画達成率、半分の自治体もという見出しで、世田谷区増員計画二千八十二人、見通し千二百五十人、達成率六〇%と出ています。どちらの自治体も軒並み苦戦しているという記事なんですけれども、この記事を読んで、苦々しく思いながらほかの記事も読んで、二面に行きましたら、起業の伴走者、志つなぐということで、ベンチャーキャピタリストというところが紹介されていまして、ベンチャー企業は非常に元気で、ベンチャーキャピタリストが業界を牽引しているという記事がありました。ちなみに、ここで日本ベンチャーキャピタル協会会長、グロービスという会社の仮屋薗さんという方が出ていまして、投資先を決める上で何より重視するのが経営者の人柄である。あとは、仕事を進めるという強い熱意、つまり人が大事なんだというようなことが書かれてあります。

実は、私も以前、経営陣の一人でありました会社にこのグロービスさんから出資を受けたことがありまして、この事業でこれぐらい業績を上げて、いついつまでに上場せよと、おまえらなら必ずできる、そして、そこに対する協力は我々は惜しまないというようなことを言われるわけです。結果的に我々は定められた時期までには上場できませんで、他社に売却するという、残念ながら、余り御期待に添えない結果になってしまったわけなんですけれども、とにかくそのときは、私も死力を尽くして働きました。

何が言いたいかというと、人に見込まれる、あるいはチーム全体に期待を寄せられる、あるいは期限を切られるというような、このときはたまたま出資という形ではありましたけれども、そういうフレームがあると、モチベーションや使命感は俄然上がるということなんです。

翻って、一面に書かれた待機児童の問題ですけれども、私も二人の子どもがこの世田谷で待機児童になりました。それだけに、この現状を非常に歯がゆい思いで見ているわけであります。しかも、毎年改善するどころか過去最悪を更新し続けていて、これは民間だったら絶対的にアウト、あり得ない状態だと思います。

私も所管の方々が身を粉にして働いている現状は重々承知をしておりますけれども、行政とて結果が全てでありますから、この結果だけを見れば、毎年同じように見込みを外し続けて、学習能力がないんじゃないかと思わざるを得ない部分もあるわけです。その意味で、来年度の定員枠確保の見込み、二千二百十一人というふうに出ていますが、これも明らかに無謀でありまして、私も今の予算、組織体制では絶対に達成は無理だと思っています。

なぜ待機児童の問題が一向に解消の兆しすら見えてこないのかということですけれども、私はひとえに区長の踏み込み不足に尽きると思っています。きょうは所管が違いますので、細かい部分は差し控えますが、私は人的な、あるいは組織的な要因もほんの少しあるんじゃないかなと思っています。

職員の方々は、特別区の公務員でありますし、成果主義というわけではありませんから、待機児童を解消しようがしまいが給料は変わらない。論功行賞のようなものはあるのかもしれませんけれども、特に昇進もしない。毎年毎年、全国ワーストを更新し続けていることで、いつしかそれが春の風物詩的な位置づけになっちゃって、危機意識がどんどん希薄になっていく、そうした状況がややもすると生まれかねないということを危惧して、私は待機児童に限らず、区の重点課題、しかも課題がはっきりしていて、今すぐにでも解決しなければならないようなものに対しては、腰を据えてどっしりと取り組める特命組織的な位置づけも必要なんだろうと思っています。

課題解決までの道筋をきっちりと示した上で、これをつくるのが一番重要なのでありますけれども、五年なら五年で、部長もメンバーもよほどのことがない限り固定、責任体制を明確にして、あなたたちがこの期間でできなかったら誰もできないというような、うまくモチベーションが上がるような舞台装置を行政組織に施していくこともいいんじゃないかと思うんですけれども、こういった従来のジョブローテーションにとらわれない課題解決型の組織の可能性について所管の見解をお聞かせください。

◎堀込 人事課長 人事部門からお答え申し上げます。

区政の重要課題を着実に前進させていくためには、それを支える強力な組織と人材が必要であると考えております。お話にございましたような、例えばプロジェクトチームのような組織、人事ということでございますけれども、重要課題への対応につきましては、基本的には、それぞれ担当組織が中心となりますが、例えば保育待機児対策担当や地域包括ケア担当のように特命組織を組織改正として設置するケースのほか、特定の課題に関する庁内横断的な会議体の設置、あるいは実務レベルにおける検討チームの設置など、実際、数多くございまして、組織の枠を超えて、さまざまな形態で課題解決に当たっているものと考えております。

また、人事配置の面でございますけれども、現状におきましては、組織運営の面での所属長の判断等を重視いたしまして、柔軟な人事配置も行っているところでございます。最近では、課題を抱える事業執行部門などにおきましては、職員が比較的長く在籍をするというケースもかなり多くなってきてございます。今後とも、各事業所管部と連携をいたしまして、課題解決に向けた強力な組織づくりと職員の人材育成、活用の両面からさらに効果的な人事管理を進めてまいりたいと考えてございます。

◆おぎのけんじ 委員 ぜひ柔軟な組織整備というものをお願いしたいと思いますし、また、今やっている取り組みが効果が十分に出ていないということであれば、その点の検証もあわせてよろしくお願いします。

それから、専門人材の確保についても伺っておきます。

先日、区の職員が自分のPCから区の給与管理システムにアクセスをして、データを改ざんするという事件がありました。やったほうも、やられたほうも言語道断だと思いますし、あと、この庁舎の二階か三階かに、廊下にサーバーが出しっ放しなんです。これが九十万人都市のセキュリティーラインなのかというふうに、私も本当に情けなく思ったわけなんですけれども、例えば、先ほどひうち委員からの質問にもありましたが、そういったサイバー人材ですとか、今後はあらゆる分野でIT系の人材というのは必ず必要になってきますし、あと新公会計制度が導入されるに当たって、財務的に明るい人材というのは各部署に必ず一人は必要になってくると思います。そうした専門人材に対する区の見解と、また、専門人材の外部からの調達方法について現状と今後の想定、あと、それから、例えばほかの自治体が採用している任期つきの職員制度など、採用環境の整備をどのように進めていく想定か、お聞かせください。

◎堀込 人事課長 区政課題がますます複雑高度化し、より専門的な対応が必要となる中で、御指摘ございましたように、専門人材を積極的に活用するということは大変重要なことと考えております。

区では、これまでもお話ございましたような、例えば情報政策、財務部門など、専門的な知識等が必要な職務におきましては、通常より長いジョブローテーションや関連した職務への計画的な配置がえなどによりまして、職員の専門性の向上を図ってきたところでございます。実際に特定の部門で、例えば十年を超えるような長い経験を持つ職員も数多く存在いたします。

また、外部の専門人材の活用ということでございますけれども、昨年の秋に示した組織・職員定数の基本方針におきましては、その必要性を庁内にも強調したところでございます。最近の具体例といたしましては、例えば子ども・若者部におけます保育事業用の不動産調査等を行う保育事業不動産専門調査員の任用のケースなどがございます。

今後とも、各事業所管と連携しながら専門人材の活用をさらに推進していくとともに、御指摘いただきました任期つき職員制度につきましても、具体的な検討を含めまして、多様な手法を検討してまいりたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 優秀な人材というのは当然ながらとり合いになると思いますので、ほかの自治体におくれをとらないように、ぜひよろしくお願いいたします。

次に、本庁舎整備について伺います。

先日の総括質疑を聞いていまして、やはり区長はリーダーとしての資質に欠けるというふうに思わざるを得ない点が幾つかありました。まず、二月のシンポジウム、本庁舎に関するアンケートが休憩時間に行われるという式次第を把握していたにもかかわらず、それを看過したということ、そして、休憩時間ならいいだろうというふうに負い目を全く感じていないと。それが許されるのであれば、私も検討委員会の会場に行って、休憩時間に一部改築がいかにコストや工期がかかって面倒くさいかということを毎回プレゼンしたいと思うくらいなんですけれども、それは置いておいて、あとは景観や前川建築へのこだわりについて、私の気持ちに大きな変化はないという答弁がありましたけれども、これもさきの一度立ちどまってという、何を考え直したのかと思ったら、ただ一時停止をして、思考停止に陥っているだけだということがよくわかりました。

一方で、区長は物すごく重要な発言もされていました。議会の声、検討委員会での議論の結果を真摯に受けとめる、そこに従うと、このようなニュアンスのことを何度かおっしゃっていましたけれども、これはつまり、区長は本音としての思いはあるものの、意思決定において、ようやく私利私欲を捨てて、正当な検討議論のプロセスから出た結果については追認をするということをおっしゃったわけです。

ちょっと確認ですけれども、岡田部長、私の認識に誤りはありませんよね。

◎岡田 総務部長 今回、総括質疑の中で、区議会、それから、これから開催する検討委員会に対する区長としてのスタンス、真摯に御意見を受けとめていくというスタンスを表明されたものというふうに考えておりますし、我々事務方としても、このことを肝に銘じて、しっかりと進めていきたいというふうに考えております。

◆おぎのけんじ 委員 後で議事録でも確認できると思いますけれども、そこに従うということをはっきりおっしゃっていたので、かくなる上は、所管としては、これまでのおくれをがんがん取り戻すチャンスなわけですので、区長の気が変わらないうちにしっかりと検討委員会及び今後のプロジェクトを推進していただきたいと思います。

その前提で幾つか質問しますけれども、さきの一般質問で、私から全部改築か一部改築かを議論する情報がないじゃないかという質問に対して、過去に行った調査研究の蓄積などをわかりやすく再整理し、議論に生かすという答弁がありましたけれども、調査結果の再整理はされているんでしょうか。これは検討素材とは別添になるかと思いますけれども、いつできて、我々議会への開示はどうなるのか、御説明願います。

◎長岡 庁舎計画担当課長 基本構想検討委員会におきましては、活発かつ的確な議論がなされるよう、本庁舎等整備(検討素材)だけでなく、その他の必要な情報を提示してまいりたいと考えております。例えば、一部改築か全部改築かといった重要なテーマにつきましては、検討素材のほか、これまでお示ししてきました配置パターンや調査研究の結果などを再整理し、事業費や工期等を比較できるように工夫した資料を提示するとともに、模型などでイメージを共有化してもらうなど、わかりやすい資料としてまいりたいと考えております。

また、検討委員会における議論の内容につきましては、それらの資料とともに適時、特別委員会に御報告させていただくとともに、特別委員会での議論の内容も検討委員会に報告するなど、区議会においても検討委員会と並行して議論していただけるようにしてまいりたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 これまでの経緯からして、資料とか模型が我々のところに後から来るというのは非常に危険な香りがしますので、そこは御配慮いただきたいということと、資料に関しては、ぜひ客観性を重視して、一部保存改修に誘導するていにならないよう御注意を願います。

あと、一般質問の答弁で、全部か一部改築かについては、五回の検討委員会のうち、早い段階で議論を開始するという御答弁もありましたけれども、五回のうち早い段階でやるということは、そこで結論を出して、残りの委員会をそれを前提に行うと。少なくとも、五回終わった後は一定の結論が出ているという認識でよろしいか、これは確認です。

◎長岡 庁舎計画担当課長 本庁舎等の配置や形状、また、一部改築か全部改築かといったテーマにつきましては、予定している検討委員会の日程のうち、今お話しありましたように、早い段階で御議論を開始していただき、メリット、デメリットを整理し、一定の方向性が得られるよう進めていきたいと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 今の御答弁を聞いていると、事務局としての意思が余りあるようには思えないんですけれども、この検討委員会をただの通過儀礼にしてはいけないと思います。これでまた、玉虫色的な結論しか出ないんだとすると、区長の意思決定がまたそれだけおくれて、余計なことを考える時間を与えるということになりますので、何の見通しも持たずにただ議事進行だけをやればいいということであれば、それは大間違いであると思います。委員の方々が感想、意見を言い合うだけで終わってしまったら、これは三百五十万円ぐらいかけるそうですけれども、やる意味はありません。やるからには、何らかの成果を残さなければならないからやるわけだと思いますし、事務局としての意思がなければ、絶対に何も生み出せないと思いますけれども、この点、事務局長である板垣副区長はどう思われますでしょうか。

◎板垣 副区長 検討委員会におきましては、この間、いろいろ議論もいただいていることもありますので、今回お出しした検討素材を中心に徹底的に議論をしていただきまして、その中で一定の方向性をいただきたいというふうに思っております。それを議会とも議論を深めた上で、最終的に区長も、先ほど答弁をしておりましたけれども、検討改善の方向性については真摯に受けとめるという発言をしておりますので、その中で最終的に判断をしていくというものと考えております。

◆おぎのけんじ 委員 区民の生命と財産を守る中枢機能が集約される建物になるわけですから、検討における余計なぜい肉はできる限りそぎ落として、スピード感を持って今後の検討議論を強力に推し進めていただきたいと思います。

午前中、公明の佐藤委員もおっしゃっていましたけれども、ほかの自治体のスピードに比べて、周回おくれもいいところだと私も思います。川崎は、例が出ていましたけれども、三・一一の後に本格検討を始めて、ことしの頭に基本計画までもうまとめ上げている。しかも、その間、市長はかわっているんです。しかも、時計塔という歴史的な建造物があるみたいで、それの保存する、しないも大分あったようですけれども、新築で復元保存するというようなウルトラCで議論をまとめたと。これはやはり首長のリーダーシップがうまく作用して、事が順調に運んだんだと思いますけれども、川崎は川崎でうまくやったと、二十三区の例も出ていましたが、ほかの自治体も、ここまでおくれている自治体というのは本当にないので、今の事態は異常事態だという認識を改めてお持ちいただければと思います。

最後に、資金計画についてもお聞きします。

三十一年度までに基金積み立て二百十億円というもくろみがあって現状百五十億円、来年度の当初予算の基金積み立てが十億円ということで、いかにも少ないのではないかと思うんですけれども、十億円にした理由と今後の計画の見通しを教えていただきたいと思います。あわせて百五十億円から梅ヶ丘拠点整備、玉川総合支所の改築に一部活用するということですが、どれほどの金額になるのか、想定を教えてください。

◎加賀谷 財政課長 庁舎等建設等基金でございますが、二十七年度の補正にて五十九億円積み立てをする予定でして、最終的には百五十億円の残高見込みということを予定してございます。お示しの中期財政見通しの中では、お話のように平成三十一年度までに梅ヶ丘の拠点整備、それから玉川総合支所の改築が予定されております。一定程度、そちらのほうにも基金活用を予定しておりまして、全体では五十億円の活用を見込んでございます。そうしたことから、庁舎のほうに予定しました二百十億円の積み立てに関しましては、あと百十億円の積み立てが必要ということでございます。

この間、さまざま御意見がございまして、二十八年度当初予算、予算全体の収支状況から踏まえまして十億円積み立てをお示ししてございますが、今後、決算での繰越財源、それから税収の動向を見きわめながら、三十一年度、着手の段階までには補正、それから当初予算にて基金の確保を行っていきたいというふうに考えてございます。

◆おぎのけんじ 委員 この計画は計画で粛々とやっていただくとして、いずれ事業手法の議論にもなるでしょうから、基金があるからといってコストの縮減意識が麻痺しないようによろしくお願いをいたします。

次に、総合支所について伺います。

人口が九十万人を超えたということで喜ばしいと思う一方で、手放しで喜べるほど行政の制度設計は万全でないと思っています。世田谷は、地域行政制度で五つの大きな地域に分かれていますけれども、私がいる玉川地域だけでも人口が約二十万人、これは渋谷区や文京区あたりと同じと考えれば、総合支所長というのは一つの区長くらいの責任は負って、極力地域のことは地域で解決すると、それに伴って、人、物、金の権限も持っていてしかるべきだろうと私は思っていました。ところが、実際はそうなっていないと。残念ながら、玉川地域の堀川支所長だということもほとんどの方は御存じないと思います。まちセンの所長さんもそうだと思いますけれども。地域行政というのであれば、護送船団方式でなくて健全な地域間競争があって、名物支所長が生まれるくらいの状態になってほしいなと私は思っていたわけです。

そこで、二月に出てきた、ほかの会派からの質問でもたびたび取り上げていますけれども、地域包括ケアの地区展開とまちづくりセンターの充実について、この資料ですね。この中に、総合支所の権限の強化・組織の見直しという章がありまして、大変結構なことだと思って読んでみたんですが、何回読んでみても抽象的な表現が多過ぎてよくわからない。

そこでまずお聞きしたいんですけれども、そもそもどんな課題感から総合支所の権限拡充、支所長の権限拡充という話が出てきたのか、また、具体的には何をされようとしているのか、わかりやすく御説明をお願いします。

◎平澤 地域行政課長 平成二十六年三月に策定した世田谷区基本計画の中には、地域計画ですとか、また地区におけるまちづくり活動の目標である地区ビジョンを掲げておりますが、これらの実現に向けた取り組みや手法は必ずしも横並びではなく、地域、地区の特性に応じ、また、総合支所の創意工夫によって多様なものであると認識しております。また、高齢化の進展、防災など身近な地域、地区で多様な課題に対応する必要性がこれまで以上に大きくなっていると考えております。このような課題認識のもとで、財政ですとか人材の確保等に係る支所長の裁量や権限等、総合支所の権限の強化、拡充も視野に総合支所の効果的な組織体制の検討を進めるとしたものでございます。

◆おぎのけんじ 委員 まだ余りよくわからないんですけれども、ちょっと先に進みます。

この資料の中に、ことしの四月に世田谷総合支所の地域調整課の機能を強化する。そして、七月には各総合支所の地域振興課が分割をされる。総合支所自体の権限の見直しは二十九年度から始めるとあります。組織に先んじて部分部分で手を入れていくと、その順番がまずおかしいと思うのと、総合支所で、ネウボラも始める、総合窓口も始めるという中で、それらのサービスが走り出してから組織権限、支所長権限の見直しを行うというのは遅過ぎるんじゃないかなと思うんですけれども、これはどういう意図でこういうタイムスケジュールになっているんでしょうか。

◎平澤 地域行政課長 区では、地区力の強化の観点から、この間、地区防災や地域包括ケアの地区展開、子育て支援などの喫緊の課題に取り組むとともに、それをバックアップする支所の体制などについても強化に取り組んでいるところでございますが、今後、これまで以上に支所のバックアップ体制を強化する必要もあるとの認識から、改めて課題を整理し、総合支所・まちづくりセンターのあり方を見直すため、平成二十八年度に庁内の検討体制を整えて検討に取り組んでまいることといたしました。

◆おぎのけんじ 委員 今御答弁いただいた内容というのは、本庁にとって、あるいは地域行政制度にとっての総合支所の価値であって、その意味ではある程度、理解はできるんですけれども、逆に、区民にとって総合支所というのがどういう場所で、どういう役割を果たしていて、どういう人たちが働いているのかというのがわからない。正直、私もうまく説明する自信はありませんけれども、区民にとっての総合支所の価値というのは一言で言うと何になるんですか。わかりやすいキャッチーな言葉でぜひお願いします。それから、地域における総合支所の存在感をこれからどう高めていくのか、想定があれば教えてください。

◎平澤 地域行政課長 ちょっとキャッチーなところに御期待するかどうかは難しいんでございますが、総合支所につきましては、区民の皆様のより身近なところで、総合的な行政サービスを提供することを目的にとりまして、総合支所長、副支所長のもとに区民生活、保健福祉、都市整備等の業務を展開しております。本庁の分野別の縦割りの組織ではなく、区民の視点に立って、何と申しますか、各分野、横串に刺すような形で事業展開できるのが総合支所の組織であるというふうに考えております。各地域には、これまでの歴史で積み上げてきたさまざまな特性がございますが、各総合支所がいい意味での競争心を持って、これらの特性を踏まえ、分野にとらわれない施策、事業を地域住民の皆様と協働のもとに展開していくことが、地域の方が地域に愛着を感じるとともに、総合支所の存在感を高めていくことにつながるのではないかと考えているところでございます。

◆おぎのけんじ 委員 ちょっと今の御答弁を聞いても、私は区民の方々にずばっと説明できる自信が今のところ持てておりませんので、また総合支所、あるいはさっき石川委員も質問しましたけれども、まちセン、一言で言うとこうだということをぜひ定義していただきたいと思います。

それで、資料の中に、今後、総合支所の権限の強化に当たっては、計画機能の充実が求められるとあるんですけれども、私はまさにここがポイントだと思っていまして、計画といってもいろいろあるんでしょうけれども、例えば玉川地域だと、最近だと上用賀の財務省跡地、あるいは野毛の国交省跡地、玉川高校跡地ということで、ばかでかい国公有地がこれから一気に出てくるわけです。それぞれの周辺の方々からすれば、あれをつくってほしい、これをつくってほしいといういろんな要望が出てくるんでしょうけれども、玉川地域全体という俯瞰的な視点で施設計画を企画調整するとか、あるいは例えば野毛という地域なんかは、第三京浜の入り口がありますけれども、将来的に外環が延びてくる可能性もあります。また、等々力大橋という大変すばらしい橋を東京都が頑張ってつくろうというふうにしていますが、川崎側とのアクセスも格段によくなって、人の流れが大きく変わる可能性があると。

そういう中で、あの土地をどう生かすべきなのかというような中長期的な視点というところからの地域のグランドデザインみたいなものだとか、そういったことを計画の初期段階で、総合支所はどんどん絡んでいって、考えて、実行していただきたいと個人的には思っているんですけれども、この資料に書かれている計画機能とは具体的にはどんなことを想定されているんでしょうか。

◎平澤 地域行政課長 地域の課題への対応、先ほど申し上げました取りまとめた地域計画の策定や進捗管理、地域の特殊性を生かす地域活性化の予算の調整など、総合支所を中心に計画的に進めることもございますし、本庁が区全体の視点から組み立てている計画等について、総合支所が区民の目線で、分野にとらわれない視点から提言し、本庁共有をしていく、このようなことなども、これまでも総合支所で取り組んでいるところではございます。しかしながら、本庁のそれをしっかりと受けとめ、より着実に実行できるよう、改めて総合支所のあり方を見直し、計画性を持った総合的な地域経営につなげていきたいというふうに考えております。

◆おぎのけんじ 委員 とにかく区民にとってわかりやすい、使いやすい場所であってほしいと思いますので、その視点を常に忘れずによろしくお願いします。

最後に、災害対策について二つほど質問します。

区境におきまして、世田谷区の防災無線がよく聞こえないと。私も以前、東玉川というところに住んでいまして、世田谷の防災無線は聞こえないんですが、大田区の防災無線はよく聞こえるという状況にいたことがあるんですけれども、世田谷区には現在百八十九カ所無線があるそうで、大田区は二百二十四本、渋谷区は九十本、面積比でいけば、大分世田谷は少ないように思うんですが、今後の防災無線の整備計画と聞こえない方々への代替手段をどのように考えているのでしょうかということと、災害時の移動、情報収集、物資配送等にバイクが非常に有効ということが言われますが、現在、区としてバイクショップ、あるいはバイク便、宅配サービス各社等々、団体や法人との災害時の協定というのが存在しているんでしょうか。

◎有馬 災害対策課長 まず、防災無線塔でございますが、区では、災害時に区民に情報を速やかにお伝えするため、さまざまな情報提供手段を整備しておりますが、お話の防災無線塔は、区内全域に同時に、同一の情報を提供することが可能なことから、重要な情報提供手段の一つと考えています。防災無線塔は屋外スピーカーによる音声の伝達であることから、例えば幹線道路等で騒音が大きい場合、また、雨や風が強い場合、屋内にいる場合などはどうしても聞きづらい面がございます。さらに、高い建物が建つなど防災無線塔の周辺の環境変化が音声伝達に支障を来す状況もあるなど、伝達手段としての一定の限界もございます。そこで、世田谷区では、災害時には同時に区のホームページやメール配信、ツイッター、緊急エリアメール、エフエム世田谷などさまざまな手段で情報をお伝えすることとしています。区としましては、区民に対して防災無線塔の放送だけではなく、さまざまな情報提供手段を上手に活用していただくよう周知を図ってまいります。

二点目の災害時のバイク等の二輪車の活用でございますが、御指摘のように、二輪車は渋滞による時間ロスを回避できる迅速性や四輪が通行不能な場所も走破できる機動性、燃費にすぐれ、持続的な活動を可能とする継続性等の観点から、災害時には有用ではあると考えております。現在、協定は、自転車について東京都自転車商協同組合と協定を締結しており、また、郵便局が所有する自転車及び自動二輪車を緊急連絡用として区に提供してもらう協定を締結しております。ただし、これらの協定は区が協定を受けた車両を使用することを前提としたものでございまして、他方で、自動二輪車による輸送業者もございます。こうした輸送業者による例えば人員の搬送であったり、また、医薬品の搬送等が時間的にもかなり有用と考えられますので、こうした協定締結の可能性について検討してまいります。

◆おぎのけんじ 委員 災害対策、災害時対応、考えるに尽きないと思いますけれども、できる限り綿密な想定をして、周知をしていただきたいと思います。

以上で畠山委員に交代します。